まおちゃん&あっきー合作小説漫画
王家の指輪に秘められた恋物語
<後編>

作:まお様  漫画:あっきー


蘭が驚きの声をあげる頃には平次はもう警察署に電話をつないでいた。

『もしもし!服部平次です!』
『ああ、服部君か、どうしたんだい?』
『あの、指輪、犯人から押収できましたか?ちょっと気になることがあるんで見せてもらいたいんですけど・・』
『ああ・・指輪なら押収したけど、ついさっき新一君も、指輪で気になる点があるので見せてくれというので、いま保管庫においてある指輪の場所を教えたから今いけば新一くんがもっているはずだよ。』

その警察官の話を聞いて平次は何もかもさとした。


『・・・・やられた・・』


それだけ平次は言い残して電話をきってしまった。
再び平次は日本にいるコナンに電話をし、事情を話した。

『なんだって?!今までキッドがオレに変装しておめぇと事件解決してたぁ!?
んでもって指輪ももってかれたぁ!?』
「・・そうゆうこっちゃ・・。とりあえず今から警察署にいってこのこと説明したら、毛利のねぇちゃんもつれてかえるから・・。」

平次は、リビングでコーヒーを飲んでいる蘭をチラッとみてそう言った。



ー東京ー

「くそっ!そうゆうことだったのかっ!」
コナンが平次から今までの事情を電話ですべて聞き終わったところだった。

「よりによってオレに変装してくるなんてな・・・」
コナンが毛利探偵事務所で一人、悔しがっている。小五郎はマージャンにいっており家にはいない。
するとそこへ・・

ピーンポーン

チャイムがなった。誰か来たようだ。

「はい」
「宅急便です。サインお願いできますか?」
「あ、はい。」

再び部屋にもどり宅配物をみてみる。


「オレ宛だ・・・。差出人の名前ねぇじゃねぇか・・・。
誰からだよ。とりあえず開けてみよ・・・・。

これっ・・・
問題のハワイ美術館においてあった指輪じゃねぇかっ!?ってことは・・・
これを送りつけてきた今の宅配の男はおそらくキッド!!

・・・今から追いかけても多分おいつかねぇな・・。
それより何でオレんとこにこの指輪をおくりつけてきやがったんだ・・・?

・・・・・そういやこの指輪って・・・・・。ああ!
これって確か!!」


コナンが一人指輪とにらめっこをしていると、とあることに気づいたらしい。
そう・・そうの指輪は・・

「昔、父さんが母さんにプレゼントした指輪じゃねーかっ!!昔のことすぎてすっかり忘れてたぜ!」

そう。その指輪は昔、新一の父、工藤優作が有紀子にプレゼントした指輪であった。
美術館にあったのは、その指輪を見た鑑定士の優作の親友が、それは昔、フランスの王妃が使っていた指輪で、人々を幸せにするとゆう言い伝えがあったといわれていた、とても高価なものだという・・。
それならばと、優作たちが美術館に寄付したのであったのだ。


「・・・にしても別にオレに返してもらってもこまんだよなー・・。
ったく、キッドの野郎が何考えてんのかさっぱりわからねぇ・・・って。
箱の下に何か手紙が入ってる・・。」

コナンが指輪の下におかれていた一通の手紙に気づき封をあけた。

「!これっ!キッドからの手紙じゃねぇかっ!!
・・・なになに・・。よぉ・・東の小さな名探偵・・




 よぉ!東の小さな名探偵!

 何でオレがこの指輪をお前におくりつけたのかさっぱり、ってカンジだろ?
 お前のその疑問を解いてやるよ。

 この指輪を盗もうとしてる奴がいるってことを偶然しっちまってな♪
 しかも犯人はオレの真似して盗むってことまでわかっちまったから、
 いっそオレの犯行にしてとりもどしてやろーと思って服部の家に予告状をおくりつけたのさ♪
 まぁ、とりあえずこの指輪についてる宝石は、オレはいらねーんで返すわ。

 美術館に返すより、お前に返したほうが芸があると思ってな。

 その指輪が人々を幸せにするとゆう言い伝えがなぜあるかしってるか?
 それはな、その指輪をもっていた王妃が、昔、研究のために世界中を旅してまわっている恋人が帰ってくるのを待ち続けたんだ。
 すると恋人は10年たって王妃のもとへ、世界的に有名な研究者となって帰ってきた。

 そのときに今までまたせてすまなかったと、プレゼントしたのがその指輪。

 なんでも、その男がその指輪についている宝石を研究してたんだとか。
 で、研究した結果、その宝石には花言葉みてーな、宝石言葉があったんだとさ

 その言葉ってゆうのが



 「待ちぼうけは、愛しさにかわる」


 なんだとよ。

 で、その王妃は王家をしりぞいてその男と幸せに暮らし、
 人々のためになる仕事をして一生をすごしたんだとよ。

 だからそんな言い伝えがあるんだと。
 美術展に返すよりおまえに渡しとく。
 おまえも、渡すべき人がいるんじゃねーの?

 これは美術館に寄付してある指輪だが、一応工藤家のもんだ。
 つまりおまえがどうにでもできるっつーわけ。
 美術館に返すにも、おめーが誰かに渡すもすきにしな♪


                       恋のキューピッドにもなる怪盗キッド』



「・・・・恋のキューピッド・・ねぇ・・。フン、わかっちゃいねぇな・・。
アイツも・・。オレが蘭にこの指輪を渡すとでも思ったのか?」

コナンは軽く笑ってそうキッドの手紙を見ながら呟いた。
そしてまじめな表情にフとかわり、自分にいいきかせるように呟き始めた。

「待ちぼうけは愛しさにはかわるかもしれねぇが・・。
今この指輪をアイツに贈ってアイツを縛り付ける権利なんて・・オレにはねーんだよ。

いつかオレが全てを片付けたときに・・。
こんな指輪より、オレが自分の口でいいてぇことをいいたいと思ってんだよ・・・。
怪盗キッド・・」

(・・・ごめんな、蘭・・・)

そう心の中で呟き、コナンは再び指輪を見つめた・・・。




それから数日後

ー大阪ー
和葉と平次は学校から帰宅しているところだ。

「なんや、和葉、おまえハワイまでこそこそつけてきよって・・」
「だ・・・って・・勝手に一人でいくんやもん!・・ちょっとくらいうちに相談してくれても・・ええやんか・・」
「・・ったく・・・。あんなー・・。危ないことにお前をまきこめるわけないやろぉ?」
「・・・へ・・?うちの事・・心配して黙っとったん?」

なにやら二人の顔が少しずつ赤くなっていっている。



ー東京ー
「そうよぉー!ったく、新一がハワイにいるんだと思って、わざわざハワイにまでいっちゃったんだから・・」
『らしいな、服部に聞いたよ。お前の根性には頭が下がるよ』
「何笑ってんのよ・・」

ここは毛利探偵事務所。今蘭が新一と電話をしているらしい。
もちろん電話の相手の新一は、毛利探偵事務所の前の電話ボックスから変声機をつかって電話をしているコナンなのだが・・。

『ったく、もしこれからこんなことあっても、今回みてーに無茶すんじゃねーぞ?』
「・・だって。これくらいしないと新一にあえないじゃない・・・」
『・・・安心しろって・・・。手が空いたらオレが真っ先にいく場所は・・おめーの所だから・・』
「・・え?」

ここの二人も、なにやら顔が少しずつ赤くなり始めているではないか。


色々あったけど・・。このお話で確かに言える事がありますよ。それはね・・。

  指輪の言い伝えがホントだったのか・・。
二つのカップルが以前より、ほんの少し幸せに近づけた・・ということですvv






そう・・つまり、新たな一歩・・=新一という意味であり、我がかわりに踏み出すため・・はキッドが本物のかわりに変装する・・・。という意味である。
つまりキッドは最初から新一に変装して平次の前に現れることを予告していたのである。

「は・・服部・・おちつき、な?」
「こんなときにおちつけるかぁぁぁ!オレとしたことがっ!予告されとったこともわかってなかったやなんて・・!探偵失格やぁぁぁっ!!」

教師がなだめる声も聞かず、平次はこの授業中、ずっと叫び続けていた。
しかし、また次の授業の時間も叫び続けることになる。
なぜなら、キッドの予告状の



   気をつけるべきですよ。一緒にあなたのハートまで

             頂いてしまうかもしれませんからね?vvv




と、予告していた通り、キッドの変装した新一に、完璧に心を許していたことに気づくからである・・・。


まおちゃん(小説)とあっきー(漫画)の初合作いかが??
こんなストーリーを思いつくとはほんとすごい・・・尊敬します(><)
しかもかなりうちの要望を聞き入れてもらって感動(平次もキッドも新一も出してくれい・・といふ)←あんた・・(ふるふる)
私も久々に漫画が描けて楽しかったでっす♪ありがとう♪
・・・・・あれ?新一描いてないし・・・・(じゃあれは誰だ(爆)) byあっきー

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