名探偵コナンRPG |
怪盗キッド負傷エンディグ
空を切り裂くかのような銃声と共にキッドは撃たれた。
白いタキシードは瞬く間に赤く染まった。
そしてキッドはそのまま地面に引っ張られるかのように倒れてしまった。
「キッド!!」
新一は倒れたキッドを抱き起こした。
出血の割りには傷はあまり深くないことに新一は安心した。
「さぁ、次はお前の番だぜ・・・探偵さんよぉ」
背後から銃を構えたKIDが新一に向かって言った。
「・・・・・その前に俺がお前を監獄にブチ込んでやるさ」
新一はキック力増強シューズのダイアルを一気に「強」にした。
そして万が一のために持ってきていたサッカーボールを思いっきりKIDに向かって蹴った。
唸るボールは見事KIDの顔に命中した。
KIDはそのまま後ろへ倒れてしまった。
顔にはボールの痕がくっきり残り、歯も数本折れてしまった。
新一はKIDが気絶している間に自分の靴の紐をほどきそれでKIDの両腕を後ろで固く結んだ。
ふとキッドの方へ目をやるとそこには血痕がいくつかあるだけで白い怪盗の姿はなかった。
「キッド・・・?」
新一はキッドの居た場所へ行ったが彼はもうすでに消えてしまった。
床を見ると赤い血痕の中に真紅のバラが一輪月明かりで赤紫色に光っていた。
「あのヤロー、最後の最後までキザな奴だぜ」
新一は撃たれて出血している腕を押さえながら
キッドが消えていった夜の町を眺めた。
明るい日差しの零れる病室で腕に包帯を巻いた新一と無理をして
また傷口が開いてしまった平次が並んでいた。
「結局あれから快斗とも会えず終いだったな」
新一は蘭が見舞いに持ってきてくれた雑誌を読みながら平次に話しかけた。
「あぁ、キッドも怪我してるはずやけど、大丈夫なんやろか・・・・」
ベッドに寝転がり天井を見上げたままの平次の頭には快斗の安否のことで一杯だった。
一方、別の病院には肩から腕にかけて包帯を巻かれている快斗の姿があった。
利き腕をやられてろくに物も持てない快斗は不機嫌な様子でベッドに身を沈めていた。
「まぁったく、何処でどうやったらそんな怪我をするのよ」
青子が快斗のベッドの隣でリンゴを剥いている。
「うっせぇーなぁー・・・ちょっとドジっただけだって」
左手で青子の剥いたリンゴを食べながら快斗は病室の窓を見たまま答えた。
「あいつら、怪我大丈夫かな・・・・」
窓の外には飛行機雲が空に白い線を引いている。
それを見ながら快斗はつぶやいた。
「快斗、今何か言った?」
「え、いや、別に・・・」
「もう、早く治してよ。人に心配ばかりかけさせて・・・」
「へいへい」
同じ空の下、同じことを考える3人の姿がそこにあった。
「あ、飛行機雲・・・・」
「へ?あ、ほんまや」
※場所が違った為平次と警察との合流が出来ず。
なんとか犯人は捕らえたものの動機は漠然としないままとなった。
これが本当のEDじゃないぜ?もう一回挑戦するかい??