#一生のための友達#
そう 全ては彼が あたしを 気づかせてくれた
すっかり今日は良いお天気になった。暖かい日差しに、私達は見守られ・・・。
今日で、この中学校ともお別れか。そう思うと、寂しくもなる。
「和葉!!」
平次が、私を呼んでいる。
「なにしてんねん!!。もう、卒業式の入場の時間やで!!。もう、みんな集まってる!」
「平次ぃ・・・」
「なんや。浮かない顔してぇ・・・」
「だって・・・平次は寂しくないの・・・?。最後やで。これで・・・」
彼は、頬を少しかくと私の手をつかんで、前へと進む。
「・・・みんな待ってんのや。早よしぃや」
これだけ?。あたしへの答え・・・。たったこれだけなん?。
−卒業生入場
そう言われて、私達は吹奏楽部の演奏と共に、赤いシートの上を歩いていく。
丁度、あたしは平次と並んで歩いた。そのとき。彼は、あたしの名前を呼んだ。
「・・・なんや?」
「さっきのことやけどなぁ。1つ、言うとくわ。」
「もうええよ。今のあたしは、なんや複雑やねん」
「出会いあれば別れも付き物やで。覚えとき!」
別れ。それが寂しいっていうとるやんか。
卒業証書を受け取り、最後は全員合唱となった。
よみがえる思い出の数々。
部活、辛いことあったけど楽しかったな。
クラスのみんなとは、たくさん団結出来て良かったな。
色んな人とも仲良くなれたっけ。
平次とは、随分一緒にいたから、つき合ってるなんて誤解されて、焦った日もあったんだよね。
友情がたくさんつまった思い出が、あたしの頭のなかを何度も繰り返す。
絶対泣かないと決めていた。涙を流さずに、絶対笑顔で学校を出る。
こんな目標は、今、崩れ始めた。
涙が一筋。
「和葉ぁ。何、泣いてんのぉ!。高校は違うけれど私達、ずっと仲間やで!!」
「・・・うん!」
こんな会話に支えられながら、あたしたちはもう退場の時間になってしまった。
また平次と並んで歩く。
平次は何も言わなかった。
理由は、なんとなく分かる気がした。背中が、すごく寂しそうに見えた。
「服部ぃ!!今日、剣道部の送別会やて!!後輩が待ってるって!!行くやろ?」
「・・・え!?そうなん!?悪い!!石田!!俺、行けへんわ!!」
「えー!?なんでなん!!!?これ逃したら、もうあとないで!!」
「石田君!!そんな話ええやん!もう、みんなとはお別れや!」
「そうやなー今まで、みんなおおきになぁ!メチャ、楽しかったわ!!」
「あたしもや!!このクラスになれて良かった!!」
「服部君ー!!和葉、幸せにしてやんなよ!!」
「あ、あほぉ!!何いうてんねん!!」
「遠山ー!!服部と、いつまでもお幸せになぁ」
「なっ!?そ、そんなんちゃうわぁ!!」
あたしは焦る。みんな何考えてんねん。
「みんなぁ!先生が、もう帰ってもええって!!」
「ほんじゃ帰ろ!!」
「そやなー」
「じゃ、みんなぁ!!またなぁ!!和葉ぁ!!いくで!」
「えっ!!?」
「ほんならなー!!」
友人達と別れを交わした。
あたしは、平次に連れられ、ただ無言で歩いていた。
何か話題、話さんと・・・。
「あ、あのさぁ、平次ぃ。なんで、送別会行かなかったん?部活では、あれで最後なんやで??」
「ああ。そのことかぁ」
平次は、少し考えて言った。
「うーん。お前と一緒に、帰りたかったからかなぁ」
「・・・え?」
「お前と一緒に、なんか話したかったんや。そやから、わざわざ断った」
変や、今日の平次はなんか変。こんなこと、話さないもん。
「アホなこと言わんと。いっつも、話してるやん!!」
「でも・・・なんか今日は違うんや」
彼は止まった。
「・・・抱きしめてもええか・・・?」
「はぁ・・・?」
何を言ってんの!!。
・・・なんて心の中ではつっこんでいた。でも、今日の平次はやけに素直で...。
コクンとうなずくあたしがいた。
ほんの数分間だけど、あたしは平次の胸の中にいた。そこは、とっても暖かくて居心地の
良い場所だった。
あたしは、また涙が出てきた。今度は分からない。意味も分からず、泣いていた。
肩を震わせて・・。
「アホやなぁ。和葉は・・・」
「う、うるさいわ!!今、心が落ち着かないねん!!」
「大丈夫やて。高校、一緒やで!!」
そうか。そうやったなぁ。そうや。
今、泣いていたんは、きっとこれからの不安に怯えていただけや。そうやね。
これからも平次と一緒にいれる。平次と話せる。平次とまた、学校へ行ける。
そしたら。また、新しい友達できるよね。きっとできる。
そう、あたしは大丈夫。平次の言うとおりやね。平次のこと信じるから...
「ありがとう!。平次ぃ・・・」
そうして、あたし達は校門を出る。
今までは中学生だったのに。
校門を出た今、卒業生となっていくんやね。
高校生になったら・・・きっと言うよ。あたしの平次への思い...
そして、もっとあたし達が成長したら・・・”クラス会”開こうね...
#END#
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happy あ と が き happy
初めましての方が多いかと思いますが、こんにちは!!。happy_wan!!です!!。
お疲れさまでした〜!!。いつもは、この倍くらい書くのですが・・・。あうあう。
これ、実は一日でかきました!!。はははっ!。実は実は、今日が卒業式だったもので。
私の感じた事など、書きました!!。・・・といっても、私が卒業するのはあと1年なん
ですけどね^^;。
まぁ、これは少しノンフィクションなど入っていたりしますが、やっぱりフィクションの
物語になってしまいました!!。はははっ!!。ふぅ。
それにしても、平次君は何故和葉ちゃんを抱きしめたんでしょう??。書いた作者さえも
わけわからん。(おい)そ、そこらへんは読者の皆様にお任せしましょう!(オイオイ!!
)こ、こんなに短いはずじゃぁ・・・。
最後まで読んで頂き有り難うございました!!。良ければ、どこかでまたお会いいたしま
しょう!!。
そして、この小説に何か少しでも感じて頂ければ幸いです!!。
それではっ!!。Thank you very much...
happy_wan!!
happy_wan!!様素敵な小説本当にありがとう♪(*^▽^*)
そして卒業おめでとうございます。(あぁぁよみがえる記憶(笑))
和葉ちゃんの気持ちようわかるなぁ・・・みんなは卒業式どやった??
あの頃はがむしゃらだった記憶があるなぁ。いろいろとさ(笑) byあっきー