A storm is suddenly.

第6章 落ちたとき。(完結)
 

 

ジン「…。」

真剣を構える平次。銃を構える新一と志保。素手での構えをする蘭と和葉…。

ヴェノス「…自首する気は無いのだな?」

ヴェノスが、前に進み出た。深紅色の目が、矢のように三人を見つめる。

ジン「無い…お前を殺せば良いのだからな…。」

ベルモットとウォッカが発砲した。乾いた銃の音が、部屋一面に響き渡る。

弾はヴェノスの前で止まった。ヴェノスはにやっと口元を笑わせこう言った。

ヴェノス「…俺を誰だと思っている…?」

ヴェノスは弾を光で包み込み、自分から離して爆発させた。

ヴェノスは手をすっと出し、指先の鋭く、剣のような爪がきらりと光る。

 

ヴェノス「貴様らを殺す手段など…。」

 

ヴェノスは4、5歩進んだ。ジロ…と三人を見つめる。

その目は、三人を蹴落とすかのようで…。

 

ヴェノス「いくらでも持っているのを、お前らが忘れたわけでもあるまい。死ぬ苦しみを味わうか、自首するか…?」

ベルモット「…自首なんかしないわよ?」

ヴェノス「そうか…、じゃあ…我能力存分に、味わってもらおうか。」

志保「…。」

志保はウォッカに向けて発砲した。そして見事、肩に命中した。

ウォッカ「ぐっ!!!」

志保「次は心臓を貫くわよ…。ジン、私は…貴方の人形じゃないわ!!!いつまでも、振り回されたくない。

だから私は、わざわざここに出向いてきたのよ。貴方が…ずっと狙っていた私がね!!」

平次「救えん兄ちゃんやな…。」

新一「ま、救うつもりは無いぜ?さて…覚悟してもらうか?」

蘭「ちょっと怖いわ…でも、このままじゃ私が…。」

和葉「やられる前にやる。疑わしきは全て消去。それがあんたらのやり方やろ?」

 

ジン達は発砲してきた。ヴェノスはそれを来る前に爆発させて、持っている銃を破壊した。

新一と志保が発砲。ベルモットの肩と、ジンの足に命中した。

そして、痛みをこらえた隙に、和葉がジンを投げ飛ばし、蘭はベルモットに連続で拳をくらわせる。

そしてとどめに、ヴェノスが暗黒の魔術をくらわせて…新一の呼んでいた警察が、社長、三人、その他を連れて行った。

 

それからしばらくした。彼らはのどかな生活に戻っていた。

まぁ、変わったのは、志保とヴェノスの関係だろうか。

彼ら二人はもう大人であるからして、結婚もしているようである。

 

ヴェノス「…博士、その調合だと爆発しますよ?」

博士「え?のわあああっ!!!」

ドッカーン!!!

志保「きゃあ!」

博士周辺意外にバリアーを張った。博士は黒こげ。

そんな事も日常となっている今…彼らは平和で、時々あの六人でピクニックに行くらしい。

 

まぁ、その後に…志保のお腹に宝物が出来た事も…。

今や思い出であるようだ。

 

完
 

華月影様素敵な小説ありがとうございましたっっ
転校生ヴェノス君の登場で一気に加速したストーリーには驚かされましたっ
迫力あってしかもメインキャラが勢ぞろい!!
すごいですねぇ・・・・志保ちゃんの反応も個人的に吃驚しました(爆)
内容的に原作とは違うパラレルワールドだと思ってくださった方が入り込みやすいかも・・・♪

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