高校生活 一時間目、「嵐を呼ぶ女」   作:真希様


「和葉〜ガッコ行くでぇ〜!」
「はいはい〜!そんな急かさんでぇな!!」

平次と、和葉はいつもどおり、高校に向かった。

「おはよう」

そこに来たのは、平次と和葉と仲のいい、東京から転校してきた黒髪美女の橘華(タチバナハナ)だった

「おはよぉ!華!」
「よぉ、橘」
「今日も相変わらず仲良しね・・・」


そういうと、橘はクスッと笑い、長い髪の毛をなびかせながら、一人歩いていった。


「なんや・・・今日えらい華機嫌いいなぁ・・・なんかええ事あったんかなぁ・・・?」
「せやなぁ・・・?」

「きりーつ、きょーつけー、れーい!」
「おはよーございますー」

今日も一日が始まる。


「今日はこのクラスに転校生が来たんで、紹介しますー!」
「・・・めずらしいわね・・・転校生なんて・・・」
「せやなぁ・・・おまえ以来やなぁ・・・」

 
そこに現れたのは、クリクリパーマのかかった上品そうな女の子だった。

「初めまして、西園寺桜杞(サイオンジサクラコ)です。東京の帝丹高校から来ました。
仲良くしてくれると嬉しいです!よろしくお願いします」


「あら・・・かわいい子・・・帝丹って東京じゃかなり上の学校じゃないの?」

「せやなぁ・・・なんかお嬢様みたいなやつやな・・・それより帝丹・・・」
「あら・・・帝丹がどうかした?」

「いや、知り合いが帝丹行っとったような気ぃしたんやけど・・・」
「へぇ・・・頭のいい友達がいるのね・・・」

そしたら平次はクルッと後ろを向いて、和葉に聞いた。


「なぁ、誰か知り合いで帝丹通っとったやつおらんかったか?」
「工藤君と、蘭ちゃんが帝丹やで。」
「そ、そうや、工藤と毛利のねえちゃんや!!」

平次は思い出せて嬉しかったのか、声を張り上げた。


「・・・服部君・・・工藤・・・毛利のねえちゃんが・・・何かあるんか?」

先生は平次に笑って話かけた。

「え・・・あ、なんでもありませぇん・・・」

そして、HRが終わり、一時間目に入る時だった。

一時間目は美術だった。平次が美術室に和葉と向かっていた所だった。

ドンッ!!

誰かが平次の背中に思いっきりぶつかった。

「ったぁぁっ!!誰やねん?」

 
平次が振り返ると、そこには転校生の西園寺が座り込んでいた。

どうやら平次とぶつかって座り込んでしまったみたいだ。

「・・つ〜・・・あ、ごめんなさい!!」
「あぁ、気にせんでええで?ハイ、教科書」
「もう、何やってんねん平次!大丈夫?西園寺さん」
「えぇ・・・」

そして平次は西園寺の細い腕をつかんでたたせた。

「ほな、気をつけてな」
「はい・・・」

そして平次は美術室に向かった。
その時、西園寺の元に橘が来た。


「・・・アナタ、何ボーっとしてるの?授業遅れるわよ?」
「あの、あの方・・・誰ですか?」
「あの方って・・・あの黒いの?」
「えぇ・・・どなたですか?」

「あら、アナタ知らないの?西の高校生探偵、服部平次よ」

「え、では、そのお隣のポニーテールのお方は・・・彼女で・・・ございますか?」

「え・・・うーん・・・難しいわね・・・まぁ、時期彼女・・・?みたいな人よ。」
「服部・・・平次・・・」

そして一時間目が始まった。


「んでなぁ、そん時のお袋の顔っちゅーたら・・・!」


平次は美術を早めに切り上げ、親友の元山閖夜(モトヤマユリヤ)と大騒ぎしていた。

「へ・い・じ!あんた何サボってんの!」
「アホ!俺はもう終わらせてもぉたんや!」
「へぇ〜見してみぃ?」
「ええで・・・どや!上手いやろ??」

「あんたなぁ・・・これ幼稚園児が書いたんとちゃうの!?」

「なんやとぉ!?おまえ俺の絵が上手いからヤキモチやいてんやろ?」
「んなわけないやろっ!!」


と、二人がいつものように喧嘩をしていると和葉と平次の間に誰かが入ってきた。

和葉はドンっと押され、バランスを崩し、元山の方へ倒れた。

「おっ・・・遠山?大丈夫か?」
「びっびっくりしたぁ・・・何や!?」

そのにいたのは西園寺だった。


「まぁ・・・服部さん、絵がお上手ですわね!すばらしいわ!」

「せやろ〜?見てみぃ!俺の絵のよさをわかるやつはおんねん!なぁ西園寺〜!」
「なっ平次!!」
「あんた、遠山押さんでもええやん!」
「元山君・・・」
 
「そんな・・・私そんなつもりございません!!ちょっと肩が当たっただけです!」
「あんたなぁ・・・!!」
「ええよ元山君。」

「和葉〜ちょっと肩当たったくらいで倒れんなよ〜。おまえそんなカヨワクないやろ?」
「服部さん、そんな言い方失礼ですよ!」
「せやな!」

二人は笑っていた。

「気にすんなや、遠山」
「うん!全然気にしてないで!・・・っ!」
「どないした?」
「さっき倒れた時、足くじいたみたい・・・」
「おぃおぃ・・・」

そこに橘がきた。

「大丈夫?和葉・・・」
「ん?大丈夫やで?」
「ちょっと足みせてごらんなさい・・・」
「・・・っ!!」

「腫れてるじゃない・・・保健室いきましょう。歩ける?」
「ハハ・・・歩けへん・・・」


和葉は苦笑いを浮かべた。その表情は足の痛みを感じさせる笑顔だった

「元山君、和葉運んでくれる?」
「わかった!遠山いくで」
「っ・・・」

元山が和葉を担ごうとした時だった。

「ったく、たまにかよわいんやから・・・」

平次は和葉を担いだ。

「あら・・・お姫様ダッコ・・・」
「平次・・・あんま走らんで・・・足響くわ・・・」
「だぁっとれ!」

残された西園寺はグッと、和葉を睨んだ。

「ちょっと、西園寺さん」
「なぁに?橘さん?」

西園寺は睨んでいないかのように橘に微笑みかけた。


「あなた、和葉にやきもち妬くのはいいけど、和葉を敵にまわすってゆうことは、服部君も敵に回すことになるのよ・・・?」

すると西園寺はにっこり笑って

「失礼します」

と一言橘に言って自分の席に戻った。


「・・・服部さんはあんな人に渡さないんだから・・・たとえ敵に回しても・・・」


西園寺がくることで、二人の学校生活が180度かわるとは思ってもいなかった。




続く・・・


どうでしたか?また二部を送りますね。西園寺・・・自分で書いててムカツキました。(笑
続きをお楽しみに!      真希 2002.3.25


真希様から平次ふぁんくらぶに戴いた小説です!!!
ありがとぉぉっなんと平次のクラスに転校生???しかも新一と一緒の学校から???
なんか平次に目をつけてるみたいで恐いぃぃ(笑)嵐をよぶ彼女・・・・続きが楽しみに待ってます♪\(^▽^)/byあっきー

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