そして波乱万丈の一夜が明け、蘭が起きた頃、メールが届いてるのに気づいた 「新一からだ・・・」 その内容・・・ 「オッス。蘭おはよ、今日朝から家(俺の)に集合!和葉ちゃんもつれてこいよ!新一より」 「はぁ・・・服部君帰ったのかなぁ・・・電話してみよう」 RRR・・・・ [もしもし?工藤ですけど・・・] 「新一?おはよー。私・・・蘭だけど・・・」 [ん?メールみたか?] 「うん、でも・・・服部君は・・・?」 [ん?いるよ?まだ寝てる・・・] 「なら、私和葉ちゃんをそっちには連れて行けない。」 [はぁ・・・?なんで?] 「だって・・・」 [あんな、蘭、昨日も言ったように、これは服部と和葉ちゃんの問題なんだよ?俺らが口を出す問題じゃない。 それに、俺は服部を信用してる。服部はいつも和葉ちゃんのことを一番に考えてる・・・だから昨日だって東京に急いできただろ?] 「でも・・・」 [蘭、お前もちゃんと服部にいうことあるだろ?お前が和葉ちゃんのかたを持つのはわかるよ。 でも、それって自分たちのことしか考えてないんじゃねーの?] 「・・・だって・・・」 [少しは服部のことも考えてやれよ?お前も・・・もちろん和葉ちゃんも・・・そうだろ?] 「うん・・・わかった・・・」 [じゃな・・・あとで!] そして和葉を起こして蘭と和葉は工藤家に向かった。 「おはよー!」 「おっす!蘭!おせーぞ!」 和葉は少し緊張して平次の顔を覗いた。 すると平次を目があってしまった。 和葉は昨日の平次を見たのは初めてで体がこわばり、なぜか頭に「怖い」という言葉が浮かんだ。 「はよ!和葉!何してんねん!まぁた寝坊しよったな!!??」 和葉の気持ちとは裏腹に平次はニッコリ笑い、和葉に話かけてきた 「なっ寝坊なんてしてないよ!今日も!今までも!」 そんな二人を見て、新一は蘭にコッソリ耳打した 「な?あの二人なら絶対大丈夫だよ。お互いが相手を一番わかってんだから!」 「うん・・・!」 すると、蘭は平次の元に走りよっていった 「おはよ!」 「おーっす!」 「服部君、昨日はごめんなさい!偉そうな事いって・・・本当にごめん!」 蘭は平次に頭を下げた 「なんや、そんなこと気にしとったんか?」 「え?」 「気にせんでエエデ?別に・・・」 「怒ってないの?」 「なんでや?怒ってないで?俺は世界で一番優しい男やからなぁ・・・」 「そっか!」 「えっ!?なんかつっこんでぇな!」 「でも、よかった!怒ってなくて!」 そういうと蘭は平次にニッコリ笑って和葉の方に走っていった。 そして四人で歩いて米花駅へむかった。 「さすがや!」 「・・・なんだよ服部・・・」 「ん?さすがお前の選んだ女やなぁ思ってな!」 「はぁ?なっなんだよそれっ!」 「素直で、カワイくて、頭もよーて、運動神経もいい。お前にはもったいないな!」 「オッオイオイ・・・」 「お前、毛利のねーちゃん泣かせたら俺許さへんで?」 「あのなぁ・・・」 すると、平次の携帯が鳴った。 「もしもし?」 [もしもし?服部さんですか・・・?西園寺ですけど・・・] 「おぉ!西園寺か!なんや?」 平次が「西園寺」と口に出すと和葉と新一と蘭の顔つきが変わった。 [あの・・・今どこにいらっしゃいますの?] 「今か?東京やで?」 [あら!奇遇ですねぇ!私も今東京にいますの!] 「ホンマか!こら偶然やなぁ!!」 [よかったら合流いたしません?私今原宿で・・・] 「スマン!今日は和葉と一緒におるから!」 [え・・・?じゃぁ、遠山さんもご一緒に・・・] 「いや、遠慮しとくわ!じゃあな!」 すると和葉と蘭はホッとしたような顔でまた楽しく会話しはじめた。 「なぁ・・・服部、もしかして西園寺って・・・西園寺桜杞・・・か?」 「あぁ、せやで?」 「アイツには気をつけろよ・・・俺と蘭も大変だったから・・・」 「・・・なんでや?」 「ほら、アレみろよ」 すると新一は蘭の手首を指差した 「なんや?ケガしてるやないか!」 「あぁ・・・あれ西園寺にやられたんだよ」 「なんでや?」 「なんか妙に気に入られちまってな・・・俺と蘭っていつも一緒にいるだろ?それで・・・」 「あのカールのお嬢様がか!?」 「見た目はお嬢様・・・家柄・・・知ってるか?」 「いや・・・知らへんけど・・・」 「西園寺組だよ・・・」 「さっ西園寺ってあの日本で3本指に入る大ヤクザか!?」 「あぁ・・・俺なんか家にまで無理やり・・・連れてかれたゼ?」 「さよか・・・」 「気をつけろよ?」 「ん?あぁ・・・」 そして米花駅・・・今日は西多摩市に新しく出来た「アクアマリン・サクラ」に行く予定になっている。 「ついたぁー!!」 「よっし!じゃぁ、俺は蘭と二人でみてくるから、二人でみてこいよ!」 「なんでや?」 「工藤君と蘭ちゃんも一緒いこーよ?」 「いや、ちょっと二人で約束してる事があるから・・・」 「えっ?そんな約・・ウッ」 新一は蘭の口を手で塞いだ 「じゃな!喧嘩すんなよ!」 「あぁ・・・」 「ほなな!」 そうして2グループに別れての買い物が始まった。 しかし、これが大変な事件になることとは、まだ誰もわからなかった 「ここはアクアマリン・サクラよ・・・服部君」 続く・・・