高校生活 〜6限目 平次の気持ち・・・★〜
作:真希様
    
「はぁ・・・今日から月曜・・・学校か・・・ツライなぁ・・・」
 
和葉のいつもの朝が始まる。いつもなら「やっと学校!平次と一緒に登校できるvv」
・・・そう楽しみの朝だった。それが違う・・・
 
「ピリリリリリリ・・・」
「・・・?」
 
和葉の携帯にメールが届いた
 
「誰やろ?」
 
携帯に手をのばす
 
「蘭ちゃんや・・・」
 
 メール内容:おはよう!蘭です(^^)昨日は色々大変だったね・・・。私も西園寺さんには色々され
         たんだよね・・・でもここで負けたら西園寺さんがもっと調子に乗っちゃうから!!
         がんばれ・・・なんてちょっと無責任な気もするけど和葉ちゃんには服部君がついて
         るんだから!!!心配ないって!だから元気だしてね
                        FROM 蘭
 
「蘭ちゃん・・・ありがとぉ・・・」
 
「ピリリリリリ・・・」
 
また和葉の携帯にメールが届いた
 
「今度は・・・工藤君や・・・」
 
 メール内容:おはよう工藤です(^_^)えっと・・・元気?今日からまた学校始まるけど・・・和葉ちゃん
         には服部がいるから大丈夫・・・だよね?っつーか大丈夫だって!心配しないでい
         いよ!今日も元気にいこうゼ!!ワケわかんない内容でごめんね(^_^;)
                       工藤新一
 
「工藤君・・・蘭ちゃん・・・ありがとぉ!」
 
和葉は新一や蘭のような親友・・・そして心友がいる・・・そしていつも守ってくれる大好きな人がいる・・・なのに不安になってた自分が恥ずかしくなった
 
「和葉〜!平次君来たで〜!はよ降りておいで〜!」
 
「はぁ〜い!」
 
そしてもう一度携帯のメールに一言「ありがと」とつげてカバンにいれた
 
「おまたせっ平次・・・」
「・・・・」
「平次?」
「遅い・・・」
「へ?」
「もう30分くらい待ってんで!!」
「そっそんなに待たせてないやん!」
「・・・ぶはっ!!」
 
平次は噴出した
 
「なっ何!?」
「いや・・・いつもの和葉やなって・・・」
「へ?」
 
平次は笑って和葉の手を取った
 
「ちょっ!!そっちガッコの方向じゃないで!?」
「まぁええから、ええから!」
「ちょっと!!ガッコは!?」
「一日サボったってかまへんって!テストは終わったんやし!」
「そっそういう問題!?平次〜!!」
 
そして平次は近くのショッピングセンターに入った
 
「ちょっと平次!ここむっちゃ高そうやで?」
「大丈夫やて!!貯金下ろしてきたから!」
「はぁ・・・?」
 
そして7F・・・
 
「和葉!これ着てみ!」
「はぁ!?」
「ええからええからvv」
 
そして和葉を試着室に押し込んだ
 
「もう!いっつも強引なんやから・・・」
「和葉?なんかいったか?」
「なっなんも!!」
「はよせな、俺が入ってくるかもしれへんで〜♪」
「いっ急ぎます!!」
 
平次が和葉に試着を進めたのは最近火をつけてきたブランド「ハッピー・ブライト」だった
「ハッピー・ブライト」は10代からまだ未婚者の女性に人気で、白・・・純白の色を使った
スルッとしたお姉さま系のロングスカートを中心に作っている。百合の花をモチーフにしているものだった
 
「和葉〜!あけてもええか?」
「うっうん・・・でもこれ・・・似合うか分からへんで?なんか今までと違う感じが・・・」
「ええて!じゃぁあけるで」
 
シャッ・・・試着室のカーテンを開けた
 
「・・・どぉ?なんか・・・変やない?」
「・・・」
 
平次は無言だった。まぁ当たり前だろう・・・そこにあった和葉の姿に驚いたのだ。
いつも平次の見る和葉の姿は制服か、どっちかというとオトナっぽくはないものだった。
それが今日は純白のシルクのロングスカート・・・
和葉はいつもスタイルを強調するようなかっこうはしなかった。
・・・が、今の姿は細い腕がスルっと伸びていて、ウエストが細く、ロングスカートに入った
大胆なスリットから長い足がチラチラ見えている。身長はそこまで高くはないのに
体系はまるでモデルのようだった。そしてまた和葉の色白が強調されて本当に百合の花のようだった。
 
「平次?」
「・・・あっ!?に、似おてんで?ただ・・・」
「ただ?」
「髪の毛がなぁ・・・せっかくオトナっポイ姿してんのにポニーテールじゃなぁ・・・」
「・・・そぉ?でも別にコレ着て今から動くわけじゃないから・・・」
「すみません・・・今着てるやつそんまま着ていくんで、会計だけ頼みます」
「ちょっ!?平次!?」
 
すると奥から高級感を漂わせる係員が出てきた
 
「こちら・・でございますか?」
「ハイ。」
「では・・・」
「あ、あとコイツに化粧と、髪・・・してやってもらえませんか?」
「ハイ・・・では・・・洋服が78万・・・お化粧が・・・マッサージから始めますか?」
「お願いします」
「では・・・15万ですね・・・髪の毛の方は飾りその他はしてよろしいのでしょうか?」
「はい・・・似合うようにしてもらえれば・・・」
「ではしめて・・・102万でございます」
「1っ102万!?平次!!ええて!」
「だぁっとれ!じゃぁ・・・」
 
平次はサイフを取り出した
貯金を下ろしてきたのは本当らしい。
平次は今までずっとお金を貯めてきた。
バイトをしたり、事件を解いたあと、やっぱりどうしても・・・とお金を掴ませる成金もいた
そのお金が積もりに積もってすごい金額になったのだった
 
「平次!私こんな高価なもの貰えへんって!」
「あ?別にええて。ちょっと痛いけどな」
 
すると奥からまた綺麗な人が出てきた
 
「じゃぁ、お嬢さん、こちらへ・・」
 
その人は黒髪が長く靡いていて、足が長く、顔はどことなく橘華に似ていた
するとその女の人は平次にフッと目を向けた
 
「あなたはその格好でいいの?」
「へ?俺ですか?」
「ええ!折角彼女は今から綺麗になってくるのに・・・」
「いや・・・別に・・・」
「アナタも容姿はいいんだからもったいないわよ!ちょっと〜!誰かいる?」
 
すると奥から恐そうな男の人が出てきた
 
「はい・・・おります」
「この男の子も変身させてあげて」
「いや、ええですって!」
「いいのよ!ほら!いったいった!」
 
その女の人は優しそうに微笑んで平次を見送った
 
「さぁて!あなたもこれから彼を驚かすくらい綺麗にならなくちゃね!」
「あ、はい!」
「これから少し時間かかるけど・・・いい?」
「はい」
「そう!私は西園寺純麗・・・よろしくね」
 
すると女の人はにっこり笑った
 
「西園寺・・・?」
「ん?何?」
「いや、なんでもないです!」
 
すると奥の化粧室に連れて行かれた
 
「あなたお名前は?」
「遠山和葉です」
「和葉ちゃん!かわいい名前ね!」
「自分でも気に入ってます。」
「そう!」
「でも純麗さんも綺麗な名前ですよね!」
「そう?私は4人姉妹でね・・・皆花の名前が入ってるの」
「へぇ〜!」
「私は三番目なんだけど、上から百合亜(ユリエ)、花音(カノン)、そして私、純麗(スミレ)、最後は桜杞・・・」
「さっ桜杞!?」
「ええ?なんで?」
「もしかして・・・もと東京の帝丹高校に通っていた・・・?」
「なんで知ってるの!?」
「いや・・・実は・・・」
 
そして和葉は全部話した
 
「そうだったの〜・・・」
「はい・・・」
「あの子東京の時もそうだったのよね・・・工藤君だったかしら?その子にゾッコンでね・・・」
「・・・工藤君とは友達・・いえ親友なんでしってます」
「そうなんだ。うちの家庭は複雑でね・・・桜杞はうちの父親が母親以外の人・・・つまり愛人との間にできた子なのよ・・・」
「・・・そうだったんですか・・・」
「私は桜杞の事大好きよ?もちろん上の二人(姉妹)も同じ・・・けどあの子は人の愛し方がわからないの・・・
とうとう母親は愛人に色々とね・・・されて蒸発しちゃったのよ。」
「・・・・・・・・」
「あの子はその愛し方しか知らない・・・だから・・・」
「西園寺さんが平次・・・あ、さっきの男の子のことなんですけど、どれだけ大好きかわかります。」
「あの子がまた何かしてきたら教えてもらえるかしら?私はまっとうに人の愛し方を教えてあげたい・・・
そしてまっとうに人を愛してほしいのよ・・・」
「それは・・・私も一緒です。」
「え・・・?」
「西園寺さんは平次から私を離そうってするときの目・・・悲しそうで・・・寂しそうで・・・何か違うんです。
それにあんな愛し方じゃ西園寺さん事態が可哀想・・・」
「そう・・・そういってもらえると嬉しいわ・・・」
 
すると純麗は和葉の目を閉ざした
 
「ちょっとアイラインをするわよ・・・目閉じててね・・・」
「はい・・・」
 
純麗の細く長い指が和葉の閉じた目の上をなでる
 
「でも、あの子はあなたたちの間には入れないみたいね!」
「え・・・?」
「このあなたが買ってもらった服!”ハッピー・ブライド”っていって、今人気なの。」
「はぁ・・・」
「”ハッピー・ブライド”は”幸せな花嫁”って意味があるのはわかるでしょ?」
「はい・・・」
「でもそれだけじゃないのよ?この服の発端は作った人がね大好きな男性から純白のドレスを貰ったの・・・
”僕の花嫁になってください”って・・・それからこの純白の服を作るようになったらしいんだけど、
その人は今本当に”ハッピー・ブライド”なの。だから日本人で知ってる人は少ないけど、外国では”大切な女性へ”って・・・
”僕の花嫁になってください”って意味で送られるらしいわ。」
「はっ花嫁!?」
 
和葉は勢いで目を開けてしまった
 
「ほら・・・目を閉じて!」
「あ、すみません!」
 
慌てて目を閉じた
 
「まぁ、それは私なんだけどね」
 
そういうと照れくさそうに笑った
 
「えぇっ!そうだったんですか!?」
「ええ!だからアナタ達の間には桜杞は入れないっていったのよ!」
「でも平次がそれを知ってるか・・・」
「そう?私は知ってると思うわよ?」
「何でですか?」
「だって!あの顔からみてそうね!」
「かっ顔?」
「そうね〜・・・性格って顔に表れるのよね〜私前に心理学の勉強しててね・・・結構顔見るだけでわかるようになっちゃったのよ!」
「で・・・どうですか?」
「そうね〜・・・あの顔は素直な所はあるけどそれを隠しちゃうタイプね!」
「へぇ〜!」
「あとは正義感が強いかな。そして頭脳派が多いわね。そしてこの服を選んだって事は・・・」
「こっ事は・・・?」
 
和葉はゴクッと唾を飲んだ
 
「案外難しい人じゃないの?結構奥が深そう・・・そして情熱家かな!
嫌いなものと好きなものがハッキリしてて、結構子供っポイところもあるとみた!そして強引!積極的!」
「そうなんですよ!子供っポクて・・・」
「でしょでしょ!?」
「まぁ・・・そんな所もひっくるめて好きなんですけどね」
 
和葉は照れくさそうに笑った
すると純麗はクスッと笑った
 
「そんな子たちに私の服を選んでもらって嬉しいわ!」
「ありがとうございます」
「アナタは・・・」
「え?」
「アナタって結構ヤキモチ焼きでしょ〜!そしていつか大きく咲き誇る大輪になりたいって思ってる・・・あの男の子が振り向いてくれるくらいのね!」
「なっ・・・なんでわかったんですか!?」
「私の友達に似た子がいたのよ!」
「はぁ・・・」
 
和葉は顔を赤くした
 
「大好きなのね?彼のことvv」
「はっ・・・ハイ・・・」
「でも私は美しく、大きく咲き誇る大輪より、”綺麗になりたい”ってがんばってる小さな蕾の方が魅力的だと思うわよ?」
「そうですか!?」
「ええ!だからアナタみたいな人、彼は大好きなんじゃないかしら?」
「純麗さんに言ってもらえると嬉しいです!」
「がんばって!応援してるわ」
「ありがとうございます」
 
すると純麗はパンパンッと手をたたいた
 
「出来たわよ!!」
 
そこにあった和葉の姿はどんな女性より、かわいく、綺麗だった
すると純麗は和葉の肩を両手で掴んだ
 
「いい?あなたはもう十分魅力的で綺麗よ?桜杞なんかに負けない・・・あの彼はあなた以外は見えてないみたいなんだから!
もっと自信もって!ファイト!!」
「はい!ありがとぉ!純麗さん!」
 
すると純麗は胸ポケットから名刺を出した
 
「はい。またいらっしゃい!そして悩みがあったらこの番号か、こっちにメールしてね」
「はい!あと・・・・今度ぜひ純麗さんのお店を工藤君達に紹介したいんですけど・・・」
「えぇ!よろこんで!ゼヒ来てもらって!」
「じゃぁ!」
「ありがどうございました」
 
和葉は何か気持ちがスッとした気分だった
 
「和葉!」
 
平次の声が聞こえた
 
 
続く・・・

いやはや・・・やっとかけた・・・ずっとPC禁止令が出ていたんですよー・・・(涙)
もう私の中では桜杞が踊ってます・・・余裕の笑みを浮かべて・・・これからもっとひどいことをしなければならないと
思うともうつらくてつらくて・・・でも楽しみにまた見てくださいね(^。^)
        FROM真希
真希様の小説6話!!
うひよ〜♪真希さん小説ありがとぉぉ
なんと今回西園寺さんのお姉さんが。とっても優しそうでいい人〜☆
でも桜杞の余裕の笑み???うわ・・という事はまだまだ何かあるんですね(ぶるる) byあっきー

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