高校生活〜 LHR 「いいかげんにしなさい」〜 
作:真希様
    

 
和葉と平次の元へ入ってきたメール
 
メール内容:今週の日曜日、大阪に遊びにきます!!  from新一&蘭
 
 
そして大阪・・・駅ビル前・・・・
 
「服部くーん!!和葉ちゃーん!!」
「蘭ちゃーん!」
「よぉ服部!」
「よぉきたな!」
 
久しぶり・・・とまではいかないが、この四人が集まった
理由は「ハッピー・ブライド」の洋服目当て・・・
 
「新一!見てこの洋服!カワイイと思わない?」
「蘭にはこっちのが似合うって!」
「えーっ?新一はこっちの方がいいの?」
「俺はこっちのが好きだよ?」
「じゃぁこっちにしよーっとvv」
 
和葉は手招きして平次を呼んだ
 
「なぁ・・・蘭ちゃんと工藤君、いつもと様子違うと思わへん?」
「あぁ・・・俺も思っとった所や・・・なーんかいつにもましてベタベタ・・・」
「なんか・・・あったんかなぁ?」
「・・・さぁ・・・?」
「平次、アンタ工藤君に何も聞いとらんの?」
「聞いてないで」
「もう!聞いといてぇな」
「なんやぁ?お前こそ毛利の姉ちゃんに何も聞いてへんのやろ?人のこと言えるかい!」
 
すると新一が振り返った
 
「何二人でコソコソしてんだよ!いくぞ!」
「あ、あぁ・・・!」
「いっ今いくで〜・・・」
 
そして7F・・・
 
「ここが”ハッピー・ブライド”」
「わぁ・・・綺麗!全部真っ白なドレスばっかり・・・」
「お褒めに預かって光栄です」
「純麗さん!!」
 
そこに現れたのは桜杞の姉、純麗だった
 
「初めまして、毛利蘭です。」
「工藤新一です」
「どうも、妹が色々二人にお世話になったみたいで・・・」
「あ・・・・その節はどうも・・・」
「蘭、妹さん知ってるのか?」
「そうだった!工藤君には言ってへんかったね!桜杞さんのお姉さん」
「どうも、西園寺純麗です。」
「えっ・・・!?」
 
新一の目が鋭くなった
 
「そんな目しなくても大丈夫!桜杞みたいに根性は曲がってないから、安心してね★」
 
そういうと純麗はウインクした
 
「純麗?お客様?」
「あ、紹介するわね、私の姉・・・桜杞の姉の百合亜、花音姉さん」
「初めまして、西園寺百合亜です。この近くで弁護士事務所を開いてるの。よろしくね」
「初めまして、西園寺花音です。病院で外科医をやってます」
 
百合亜は身長が高く、キリッとした顔で知的な綺麗な人だった
花音は髪がショートで目がクリッとしていてどちらかというとかわいい感じの人だった
 
「初めまして、毛利蘭です。」
「初めまして、工藤新一です」
「初めまして、遠山和葉です」
「初めまして、服部平次です。」
 
すると百合亜がマジマジと四人の顔を見ながらにっこり笑った
 
「へぇ!四人ともなかなかの容姿端麗じゃない!」
 
すると花音が何か思い出したかのように言った
 
「もしかして工藤君って東の高校生探偵!?」
「はい、そうです。」
「ででで、服部君は西の高校生探偵!?」
「せやで?」
「感激!こんな所で東と西の高校生探偵に会えるなんて!!」
 
純麗は和葉と顔を見合わせてにっこり微笑んだ。
 
「いいこと思いついた!!純麗!」
「何?百合亜ねえさん・・・」
「あのポスターのモデルよ!!」
「ポスター・・・あぁ”ハッピー・ブライド”初のピンクとスカイブルー、グレーとレッドを使ったドレスの?」
「そうよ!今度ポスター撮りあるんでしょ?」
「えぇ・・・」
「そのモデルとして四人に出てもらうのよ!」
「えぇぇぇぇ!?」
 
四人は驚いて声を張り上げてしまった
 
「いいじゃない!百合亜ねえさんの案!純麗!どう?」
「そうね・・!」
「ねぇ、どう?やってみない?」
 
百合亜に問われて迷っている四人・・・
 
「お姉ちゃん!遊びにきたよ」
 
聞き覚えのある声・・・四人はゆっくり後ろを振り向いた
するとそこには・・・
 
「さ・・・いおんじ・・・さん?」
 
そう西園寺桜杞がいたのだった
桜杞は少し驚いたようだったが、間をおき、クスッと微笑んだ
 
「ご機嫌いかが?」
 
まるでどっかのお嬢様・・・いやお嬢様なんだが・・・
 
「桜杞・・・この四人に私の新作デザインのモデルやってもらうのよ!」
「・・・なんですって・・?」
「私が案出したの!いいと思わない!?」
「ちょっと・・・お姉ちゃんたち、ちょっと待ってよ!そのモデルの役目は私だったじゃない!!」
「でも・・・四人とも容姿端麗だし・・・ちょっと人数も揃ってるし・・・」
「何それ!?私が容姿端麗じゃないとでもいいたいの!?」
「いや・・・桜杞は桜杞なりにかわいいわよ・・・でも・・・」
「でも・・・なんなのよ・・・」
「女の子はこっちの方がイメージぴったりなのよ・・・」
 
すると桜杞は顔を四人の方にむけた
 
「こんな女の子の方がイメージぴったりですって!?」
 
そういって蘭と和葉を指差した
 
「西園寺グループも落ちぶれたもんね!こんな一般庶民の女の子をモデルに使うなんて」
「なっどういう意味なん!?」
 
和葉が桜杞に怒鳴った
 
「ちょっ・・・和葉ちゃん落ち着いて・・・」
「和葉、落ち着け!」
「あら・・・私はそのままのことを言ったまでよ?」
「なんやて!?」
「かっ和葉ちゃん!」
「西園寺グループは代々高貴でユウショある家系なの・・・そこに一般庶民の女の子が入ってくるなんておちぶれたもんだって言ってるのよ!」
 
すると新一と平次の方を向いた
 
「工藤家、服部家だってそこまで何にもない庶民の女の子に手差し伸べるなんて・・・落ちぶれるわよ?服部家。
工藤家だって本当はうちのグループを張っていいほどのお金持ちでなくて?」
「それがなんなんや?」
「おかしいわよ・・・そんなどこにでもいる子・・・私の方がお金も持ってる、空手だって合気道だって強いし、
頭も負けてない!なのに・・・なんでそんな子なのよ!」
 
すると新一が桜杞に笑って言った
 
「だからようするにお前は蘭と和葉ちゃんに嫉妬してんだろ?」
「なんですって・・・?」
 
一呼吸おいてまた新一が喋りだした
 
「俺達が蘭や和葉ちゃんと一緒にいるのは、金とか、名声とか、地位とかそんなの関係ねんだよ。そんなのより大切なもんがあんだよ。」
 
すると平次も合わせて喋りだした
 
「お前がどんなに和葉より頭が良くても、顔が綺麗でも、俺は和葉しか選ばへんで・・・」
「俺だってそうだ・・・」
 
蘭と和葉は嬉しかった・・・
 
「お前はただ欲しいものを欲しがるワガママなお嬢様・・・そんなの誰も選ばねぇよ。
俺と蘭の間には17年間一緒にいた、誰にも入れねぇモンがあんだよ。
お互いがお互いのことわかってて、信頼してて・・・・それでいて大切に想い合ってる・・・。お前が中に入れるわけねえだろ?」
「お前が欲しがってたのは俺らやない・・・周りの華やかな世界だったんとちゃうん?
お前はいつも欲しいものを手に入れて・・・でも工藤に会って・・・俺に会って初めて手に入らないものが見えてきた・・・
そして隣にいる和葉や毛利のねえちゃんにあたってただけやろ・・・?」
 
桜杞は何がおかしいのか・・・いきなり笑い出した
 
「何がおかしいねん・・」
「あなたたち・・・ここがどこだかわかってるの?謝りなさい・・・この私に!でないとSPを呼ぶわよ!」
「おぉ!呼べや!鬼でもSPでも何でもな!」
「謝んのは・・・お前だろ?」
 
すると桜杞は声を張り上げた
 
「コイツらを捕らえなさい!!!」
 
すると奥から20人ばかりのゴツイ男たちが出てきた
 
「服部!これで大丈夫か!?」
 
新一は近くにあったプラスチックの棒投げた
 
「サンキュ!全然大丈夫やで〜!っしゃぁ!俺様の剣道の腕ナメンナたらアカンで〜!!」
「蘭!和葉ちゃん!」
「大丈夫!」
「うちらには空手と合気道があんねん!」
「しっ新一は!?」
 
するとちょっと笑って
 
「サッカーと、お前の蹴りで鍛えた運動神経なめんなよ・・・」
 
桜杞はその様子をみながら「早く捕らえなさい!」と叫んでいた。
そのとき
 
「パシッ!!」
 
その音とともに周りはシーンとなった・・・
 
「桜杞、いい加減にしなさい」   
 
 



続く・・・ 

真希様の小説8話!!
うおおお!!すごいーっ
西園寺パワー炸裂!!(笑)でもってそれに負けてない新一と平次もかっこいいぞー(笑)
いや新一の「お前の蹴りで鍛えた運動神経」ってのがなんとも涙を誘うなあ・・と←こらこら(笑)
そしていよいよクライマックス・・・・・ byあっきー

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