来栖川空手道場本部。 ここで 麗華（れいか）と蘭が激突していた。 蘭のダッシュからの右正拳突き。 それをかわし 裏拳を叩き込みに行く麗華。 それを屈んでかわす蘭。そこに麗華の後蹴り。 それをブロックしてかわす。 「ガキィッ」 宙に浮く蘭。そこに来た。麗華の渾身の右正拳突きが。 「グワキィッ」 それを蘭はしっかりブロックしていた。 そして蘭が着地。と 同時に麗華の足払いが襲う。 「ドシュッ」 一瞬のうちにジャンプした蘭。そこから飛び蹴りに行く。 それを逆さ倒立でかわした麗華は素早い動きで身体を回転させ 蘭を幻惑させる。 「ダァァァァッ」 次の瞬間 麗華が飛んで正拳突きを放ってきた。 それを蘭はかわし 正拳を麗華の胸に入れた。 麗華はその衝撃で吹っ飛ばされるが 壁を踏み台にしてさらに蘭に攻撃に行く。 麗華の下からの右蹴りを蘭はかわす。 次の瞬間 左からの蹴りが蘭を襲った。 「シァリャァァァッ」 その叫び声と同時に。 次の瞬間 蘭が飛んだ。麗華よりも高く。 そこから麗華の顔を踏み下ろしに行く。 「ドンッ」 麗華は辛うじて両腕でブロックしていた。 蘭の軸足によって木の床が踏み抜かれた。 そして再び向き合う両者。 その時 太鼓の音がした。 「ドンッ」 麗華が呟いた。 「３分か………」 「また強くなったわね 麗華」 「そっち こそ………」 その時だった。１人の女性が土足で入って来たのは。 「失礼……来栖川 綾香（くるすがわ・あやか）氏に会いたんだけど…………」 その女性の名を聖・ピーターソンと言った……。 ピーターソンは２人を。蘭と麗華はピーターソンを見ていた。 「どうでもいいけど……クツぐらいは脱いでよ………白人……」 麗華がそう言った。 「オオ……これは失礼……」 そう言ってピーターソンがクツを脱ぎ 麗華に投げ渡した。 「……ポス……」 と 同時だった。 ピーターソンが麗華めがけて蹴りを放ったのは。 「ドォッ」 それをクツ越しにまともに喰らった麗華は天井まで吹っ飛ばされ 天井に激突。 天井から跳ね返り 背中から床に叩きつけられた。 そして すぐさま立ち上がる麗華。 麗華の肩に手を乗せて優しそうな顔でピーターソンが呟いた。 「ゴメンゴメン……大丈夫？ところで………」 その言葉と同時にピーターソンの平手が麗華の顔を襲った。 人差し指と薬指がそれぞれの眼に入っている。 麗華は両目を押さえ 呻いた。 「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」 そして ピーターソンは麗華の帯を外し それで麗華の首を絞めた。 「どうして こんな危ないモノを身につけているの？」 そう言いながらピーターソンは帯で麗華を吊した。 足をバタつかせる麗華。 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」 そう叫びながらピーターソンめがけて蹴りを放ちそれはヒットした。ピーターソンの顔に。 麗華の帯がピーターソンの手から離れる。 ピーターソンの呪縛から脱した麗華は血越しにピーターソンを見ていた。 「ッ……この……ペテン師がァァッ」 そう言いながら麗華がダッシュ。正拳突きを顔にヒットさせた。 「ドガァッ」 そしてピーターソンが背中からダウン――――――――！ 「これで終わると思ったら大間違いよ」 しかし 次の瞬間 ピーターソンが木片（もくへん）を投げつけてきた。 それは麗華のノドに突き刺さり 勢いよく血が吐き出された。 「アァッ」 「蘭さんの踏み抜いた床板をッッ」 「師範ッッ」 「麗華先生ッッ」 ピーターソンはゆっくりと立ち上がった。 「ナルホド……その娘の師匠が来栖川 綾香だと言うのなら……期待出来るわ」 そう言いながら去ろうとするピーターソン。 その前に １人の女性が立ちはだかった。 「ダンッ」 「このまま 帰れると思っている？」 小用から戻って来た来栖川 綾香だ。 「………と言いたいところだけど 今は 麗華の治療が先決……次に逢った時は容赦（ようしゃ）しないわ」 「それと……キミが勝ったのは 九篠 麗華という女であって……来栖川空手ではないわ……」 「……それなら 誰に勝てば来栖川空手に勝ったと言えるの？」 「決まってるじゃない？この来栖川 綾香によ」 「………その顔………覚えて置こう…………」 そう言いながらピーターソンは立ち去った。 東京。金田一家。 一（はじめ）は新聞を見ながら叫んでいた。 「な……何………？遠野が……いや……深山が病院に運ばれただと!!?」 「しかも 何者かに傷つけられて…………!!」 続きへ
ザ・ドクター様の格闘小説7話
きゃぁぁっはじめちゃん出て来たー(笑)
そしてなにげに蘭達とあの謎の女達が接触してるし・・・・
ちなみにこっちがわの5人て蘭以外は誰に??(だいたいわかるけどなにかありそうやし)
・・・誰かの女装ってのは勘弁よ(爆死) by あっきー