コナン&金田一  熱き夏の戦い
作:Gahal様


第二章



関東大会当日

会場には、全国出場をめざす関東の高校生たちが続々と集まっていた。

高校生クイズは3人1組である。なのに門のところで2人でポツンとたたずんでいる男女がいた。
その2人は不動高校の七瀬 美雪と村上 草太だった。

美雪「あ〜もう、一体はじめちゃんはどこで何やってんのよ!早くしないと受付締め切られちゃう!」
草太「全く、金田一のやつ。」
美雪「あ〜あ、こんなことなら、はじめちゃんの家まで迎えに行くんだった…」
そこに、金田一が走ってきた。

金田一「お〜い、美雪、草太」
美雪「はじめちゃん早く早く、受付終わっちゃう!」
金田一「悪い悪い」

不動高校七瀬チームは何とか受付に間に合った。
そして彼らのチームを最後に受付が閉め切られた。



アナウンサー「全国高校生クイズ選手権大会 関東大会!!」
いよいよクイズが始まった。

アナウンサー「それでは早速、第1回戦を開始します!!第1回戦はYES/NOクイズ!!
 それでは第1問!! ことわざ『急がば回れの』由来となった場所は日本一大きな湖である琵琶湖であるである YES?NO?どっち?」

皆「え〜、わかんない、どっち?知らん」
皆は口々に言った。

その中で…

新一「武士(もののふ)の矢橋の舟は早くとも、急がば廻れ勢多の長橋・・・YESだ。」
蘭「本当?」
新一「ああ」
園子「さっすが新一君ね。」

一方、七瀬チームは…

美雪「うん、間違いない、YESよ」
草太「“舟で琵琶湖渡る方が距離が短いけど、遠回りして陸路で瀬田(旧名:勢多)の長橋を渡った方が安全だ”だもんな…」
そこに、不動高校真壁チームが来た。

真壁「やあ、君達」
金田一「真壁、それに朝基に京谷!!」
美雪「真壁先輩!!どうしてここに!?」
朝基「僕らもこのクイズに参加しようと思ってね。」
京谷「3人で金田一先輩を倒すために!!」
金田一(倒すって・・・)

真壁「僕らのチームが勝ったら、七瀬君は頂く・・・ところで君達、何故YESの側にいるんだい?」
金田一「何故って、YESだからこっちにいるんだ、何か文句でも?」
真壁「何を言ってるんだい…瀬田の唐橋っていえば瀬田川に決まってるじゃないか、
NOだよNO…まあ、君達が負けてくれたほうがいいからね。じゃあ失礼」

真壁チームは行ってしまった。

金田一「…一体、何だったんだ?」
美雪「さあ…」

アナウンサー「さあ、史上最大の関東大会第1問、う〜ん見たところ半々のようですが…答えは・・・・・こちらです!!」
その瞬間、YESの文字が表示された。

「やったー」
YESエリアから歓喜の声が聞こえてきた。
NOエリアの人たちは沈んでいた。

真壁「そ、そんな…バカな…」
不動高校真壁チーム、1回戦第1問にて敗退


その後も、不動高校は美雪の、帝丹高校は新一の知識のおかげでどんどん勝ち進むことができた。
そして、YES・NOクイズの最終問題になった。
アナウンサー「問題、阪神タイガースが誕生した年は寅年だった。YESかNOか?」

新一「え・・・と・・・」
新一は指を折りながら数えていった。そして。

新一「NOだ」
蘭「NO?じゃああっちじゃない。」
園子「2人とも、ダッシュよ!!」
蘭「うん。」
蘭と園子が走って行った。その後を出遅れた新一がついて行った。

新一「おい、ちょっと待てよ。」
その時、新一は誰かとぶつかった。

ドン

美雪「あ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」
新一「ああ、大丈夫だけど…あー蘭?園子?どこいったんだ?」
美雪「すみません、私のせいではぐれちゃったんですか?」
新一「ああ、そうみたいだけどNOの方に行けば大丈夫。それより、そっちは大丈夫なんですか?」
美雪「え?あーっはじめちゃーん、草太君どこ?」
新一「あの、どっちに行くか決めてたんですか?」
美雪「ええ、一応NOの方に行くようにとは言ってあったんだけど。」
新一「じゃあ、とにかくNOの方に行かないと…」
美雪「そうですね。」
新一と美雪は一緒にNOエリアに行った。


その頃

金田一「美雪〜ぃ、どこだ〜っ」
草太「おい金田一、とにかくNOの方に行こうぜ?そのほうがいいよ。」
金田一「そうだな…そうするか」
金田一と草太はNOエリアに向かった。

一方、蘭と園子はNOエリアにつくまで新一がいないことに気が付かなかった。
園子「あれ新一君は?一緒じゃなかったの?」
蘭「え?あれ?」
園子「ちょっと、どうすんのよ?2人じゃ失格よ。」
蘭「新一〜ぃ、どこ〜〜〜!?」
新一「お〜い、ここだここだ」
蘭と園子は新一を見つけて駆け寄った。

蘭「も〜何やってたのよ!」
美雪「すみません、私のせいではぐれちゃって」
蘭「え?あなたは?」
新一「俺とぶつかってチームメイトとはぐれたままらしいんだ。」
蘭「大変、どうしよう」
美雪「あの、いいんです。もともとぶつかったのは私ですし。」

金田一「お〜い、美雪!」
美雪「はじめちゃん、草太君」
気付くと4人のすぐ後ろに金田一と草太の姿があった。
蘭「よかったじゃない、チームメイトが見つかって」
美雪「うん」
その直後だった。

ナレーション「そこまで!それでは正解発表!!答えは・・・」
ドンという音とともに、画面に爆炎が写り、そして、NOの文字がくっきりと浮かび上がった。
新一・蘭・園子・はじめ・美雪・草太「やったーっ」

6人はそろって1回戦を突破した。



そして、2回戦・・・






(3)へ続く。


<あとがき>
今章での修正は『急がば回れ』の所と真壁チームのメンバーです。
『急がば回れ』についての描写を詳しくしました。
新一のセリフの武士(もののふ)の・・・というのは、『急がば回れ』について詠われた和歌です。
新一なら知ってるだろう、ということで追加しました。その和歌の大体の意味が草太のセリフの方です。

そして真壁チームのメンバーの三浦エミリを朝基に変更しました。

Gahal様から戴いたコナンと金田一の合作小説第2章!!!
なんと金田一チームと新一チームがまさかの顔合わせ!!(笑)
クイズもなんなくクリアーさすがは高校生名探偵達・・・・・・・
にしても・・・・真壁チームっていったい・・・・・(;^_^A (笑) byあっきー
※クイズ等の一部修正加筆しました。H17.4/24

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