コナン&金田一final
漆黒のモレンド 第14章
作:Gahal様
金田一「あの明智警視は多分…」


明智は自分の顔をつかみ、ビリビリと破り始めた。
そして着ているスーツをバッ!と脱ぎ、正体を現した。
白いスーツ、シルクハット、マント、モノクル


金田一「怪盗キッドの変装だよ。」
剣持「何ぃ〜〜!?」
キッドは再びトランプ銃を発射した。


殺し屋は難なくそれを避ける。
が、キッドはさらに連続でトランプ銃を発射した。


殺し屋もただ避けるだけでなく、反撃に出ようと銃を構えた。
しかし、殺し屋が撃つより早くキッドがトランプ銃を発射し、
トランプを殺し屋の銃口に突き刺した。



銃を封じられた殺し屋は、たちまち窓際まで追いつめられた。

殺し屋「クソッ!!」

キッド「さあ、ショーのフィナーレだ」


キッドが止めのトランプ銃を発射した。
が…



ピッ!!

殺し屋がポケットに隠し持っていたリモコンのボタンを押した。


ドォン!!
残っていた一艘の救命ボートが爆発し、中から小型の一人乗りヘリコプターが飛び出した。

それはぐるっと客船の回りを飛び、それからレストランの窓めがけて突っ込んでいった。


レストランの窓ガラスは大破し、小型ヘリが突っ込んできた。
殺し屋は、キッドのトランプ銃を避け、飛び込んできた小型ヘリに飛び乗り、空へと逃走した。

キッドもハンググライダーを組み立て、追跡を開始した。



そしてレストランから殺し屋とキッドの姿が見えなくなったとき、やっと金田一達がレストランに戻ってきた。


殺し屋の小型ヘリは速度を上げ、大空を飛行していった。

キッドのハンググライダーでは追いつけない。が、キッドはハンググライダーにロケットエンジンを装着し、速度を上げて小型ヘリを追跡していた。
そして飛びながら、伝書バトの足に何かをくくりつけ、そして鳩をどこかへと飛ばした。


殺し屋の小型ヘリとキッドのハンググライダーは一定の距離を保ったまま、2時間跳び続けていた。
そしてやっと陸地が見えてきた。
そこは東京ではなかった、が、日本に間違いなかった。日本語の看板などが下に見えていた。

大きなドームでは人が大勢あつまり、何かが行われていた。

「Princess Akkiy!!」

どうやら有名マジシャンによるマジックショーが行われているようだ。
殺し屋とキッドはそのドームの上空を猛スピードで通過した。

やがて殺し屋とキッドは山岳地帯に突入した。
殺し屋の小型ヘリは徐々に速度と高度を落とし、山林へと降下していった。
キッドも一定の間隔を保ったまま後に続く。

そして今まで何もなかった山林の一部が割れ、地面の中の中から突如ヘリポートがせり出してきた。
殺し屋の小型ヘリはそこに着陸し、ヘリポートは再び地面の下に消え、もとの山林へとその姿を戻した。

キッドも少し離れた場所に着地し、ゆっくり歩いて近づいていった。
そこは中央アルプスの山麓だった。




客船に取り残された金田一達は危機に陥っていた。

客船は航路から大きく外れており、そのうえ操縦不能、さらに無線も携帯電話も使えず、救命ボートも全滅。客船は完全に漂流していた。
2208が操舵室の機器を、自動操縦がONの状態のまま表面の操作部だけを破壊してしまったためである。

つまり自動操縦が入ったままで解除ができない状態にされたのだ。

それだけでなく船長、航海士、機関士、つまり船を操ることのできる者すべてが殺されていたので、
基板を破壊して自動操縦を無理矢理解除し手動でその船をコントロールすることも、機関室で直接エンジンを停止することもできなくなっていたのだ。

どこに向かっているのかも分からない。無線も携帯も使えないので助けを呼ぶことも出来ない。救命ボートがないので脱出することも出来ない。
乗客全員に絶望の色が広がっていた。



ちなみに小五郎は、船長室に転がっているところを発見された。命に別状はないものの意識を失っていた。





同じ頃、警視庁に一本の電話がかかってきていた。

目暮「もしもし、警視庁ですが」
「これから言うことをよく聞け。」
目暮「君は一体誰だね?」
「そちらにお世話になっている5010の仲間さ」
目暮「何!?」
電話をしてきたのはベンツの男だった。

ベンツの男「江戸川コナンとかいうガキを預かった。その証拠の映像をインターネット上にアップロードしてある。URLは〜〜〜〜だ。」
目暮「ちょ、ちょっと待ってくれ、ワシには何の事やらサッパリ」
目暮はコンピュータに弱かったのだ。が、ヘッドホンで横から聴いていた佐藤が、すでにそのURLにアクセスし、動画ファイルを見つけていた。

佐藤「警部、これを。」
目暮「こ、これは」
高木「コナン君」
それは、コナンが両手首と腰を縛られ、監禁されている映像だった。

目暮はすぐに受話器にむかってしゃべりはじめた。
目暮「どういうつもりだ。」
ベンツの男「どういうつもりだと?見ての通り誘拐さ。」
目暮「要求は何だ!!」

ベンツの男「人質交換だ」
目暮「人質交換!?そうかコナン君を解放する代わりに5010を釈放しろと言うことだな。」
ベンツの男「いや違う。5010などもう用済みだ。俺が欲しいのは米花不動総合病院に入院している神崎守だ。
警視庁の刑事が護衛していることは知っている。さあ24時間以内に神崎守を差し出せ、さもないと、このガキ(江戸川コナン)を殺す。」

目暮「な、何だと!?」

15章へ続く
あとがき
完成が遅れてすみません。なんとか14章まで完成しました。
今回の14章ですが、「漆黒のモレンド」のなかで最短となっています。
対して、その前の13章は「漆黒のモレンド」の中で最長の章です。
Gahal様の小説第14章でした!
キッドさま!!(食い入るように読んでしまった自分)
ハングライダーにロケットエンジンはさすが!と驚きました・・・・が!!マジシャンとして自分を出演させてもらえて光栄です!!(ぇ)
ああ・・次はキッドとマジシャン対決を・・←いや話それてるから(凹)
そしてコナンとの人質交換を要求する犯人(何)いったいこれからどうなるのか次回乞うご期待!してますGahal様っっ
byあっきー

※一部修正加筆しました。H17.6/4

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