コナン&金田一B〜第3の予告状〜
作:Gahal様


 友乃枝美術館・3階特別展示場

その日、美術館はアリの入り込む隙もない厳重な警戒態勢だった。
この美術館と警視庁宛にある"コソドロ"から予告状が届いたからだ。
コソドロの狙いはこの特別展示場に飾られている「ビッグジュエル」という名の作品。
警部「おい、今何時だ?」
その展示ケースの前で張っていた警視庁捜査二課の警部がとなりにいた部下の刑事に尋ねた。
刑事「午後11時57分、予告の時間まであと3分です。」
警部「ようし、全員気を抜くな!!絶対に奴を取り押さえるんだ!!」
刑事達「了解」
この特別展示場の中には彼らを含め、7人の刑事が、たった一つある入り口のドアの外に4人の刑事が、
さらに美術館の正面玄関の中と外に計20人の刑事が配置されていた。

そして午前12時00分
予告の時間を迎えたその時…
ふいに特別展示場のドアが開いた。
入ってきたのはこの美術館のオーナー・大柳 博満だ。
大柳「どうじゃ?コソドロは来おったのか?」
警部「いえ、まだ・・・そ、そんなことより危険ですから避難しててください!!」
大柳は部屋の中央の展示ケースのところへ進んだ、そして…
大柳「いや、わしなら大丈夫じゃ…」
警部「え?」
次の瞬間、大柳はスプレーを取り出し、それをまき散らした。
煙はすぐに部屋に充満し、何も見えなくなった。
警部「おい、なんだ?どうしたんだ?」
刑事「警部、だめです、体が・・・」
周りの刑事6人はすべてバタバタと倒れた。
警部「(うっ、これは…睡眠薬!?)」
警部も立っていられなくなり、片ひざをついた。
そのとき、窓際に月を背にした怪盗の姿があった。
怪盗「お勤めご苦労様、警部殿!!」
警部「くそっ」
怪盗は"ビッグジュエル"を脇にかかえてハンググライダ−で飛び去っていった。

4日後、大柳 博満は毛利探偵事務所を訪ねていた。
この日は日曜だったため、コナンと蘭もいた。

小五郎「で、依頼の内容は?」
大柳「実は以前このような予告状がとどきまして…」
といって大柳は予告状を見せた。
小五郎「こ、これは・・・」
もちろん"ビッグジュエル"をいただくというものだった。
小五郎「ん?この予告の日4日前じゃないですか?」
大柳「ええ。」
小五郎「"ええ"って、今さら依頼に来ても仕方ないでしょう。で、その"ビッグジュエル"はどうなったんですか?」
大柳「あっさりと奪われてしまいました。」
小五郎「奪われたって、何でもっと早く来なかったんですか?」
大柳「奴はその時大胆にも警視庁にまで予告状を送りつけていたようなのです。
それで、捜査二課の警部さんが部下の方を引き連れてきたので、お任せしたんです。それが…」
小五郎「どうしたんですか?」
大柳「その警部さんの話じゃ、奴はこの私になりすまして盗んでいったというのです。」
小五郎「誰も気がつかなかったんですか?」
大柳「姿形、声までそっくりだったといってます。」
小五郎「ほぉ〜。して、この名探偵毛利小五郎にどうしてほしいと?」
すると、大柳は深々と頭を下げながら言った。
大柳「おねがいします!!どうか奴から"ビッグジュエル"を取り戻して下さい。」
小五郎「は、はぁ」

その時、コナンが割って入った。
コナン「ねえねえおじさん。」
大柳は頭を上げ、コナンのほうを向いて答えた。
大柳「何かな?ぼうや」
コナン「その怪盗の名前、何ていうの?」
小五郎「そういや、まだ聞いてませんでしたな。」
大柳「ええ、確か…名前は、怪盗…」
と大柳がその名前を言いかけたとき、探偵事務所に4人連れが訪ねてきた。
やってきたのは、歩美・元太・光彦・灰原だった。
歩美「コ〜ナ〜ン君」
元太「むかえにきたぞ〜」
コナン「え?むかえって?」
コナンはちょっと考えてあることを思い出した。
コナン「あっ!!」
光彦「何ですか?まさかわすれてたとか言うんじゃないでしょうね!!」
コナン「あ…いや…。」
コナン「(そうだった、今日は阿笠博士たちと水族館に行く約束をしてたんだ。)」
しかしコナンは怪盗のことが気になっており、うまく逃げようとしていた。
コナン「ああ、急いで準備すっから5分待ってくんねえか?」
コナンは何とか時間をかせごうとした。
光彦「だめです!!5分も待ってられません!!」
歩美「そうだよ!!」
元太「早く行こうぜ!!」
コナン「あ、おい、ちょっと…」
そしてコナンは3人の手によって探偵事務所から連れ出されてしまった。
蘭「行ってらっしゃい。」
5人は階段を下り、阿笠博士の車にたどりつき、そして車に押し込められた。

阿笠「それじゃあ、出発するかの」
歩美・光彦・元太「レッツゴー!!」
それに対してコナンと灰原は暗かった。
コナン「くっそ〜、おかげであの人の依頼聞けなかったじゃねえか…」
灰原「…まあ仕方ないじゃない。今回ばかりはあきらめるのね」
コナン「あきらめろって…もしかしたらキッドに関する依頼かも知れねえんだぞ!!」
灰原「依頼内容なんて帰ってから聞けばいいじゃない。4時間ぐらい辛抱しなさいよ。」
コナン「…それもそうだな。」
コナン「(よ〜し、待ってろよ、怪盗キッド!!今度こそお前を捕まえてやる!!)」

そして、その日の夕方になってやっとコナンは解放された。



2章につづく

あとがき
コナン&金田一の第3弾始動!!
今回も10回ぐらいで終わる予定です。
ここで1つ。
ここまで読んだ人は今の時点で確実にだまされているでしょう。


Gahal様の第3の予告状第1話
・・・・ま・・まさかキ○○!!!←伏せ字にしてもわかるっちゅうねん(笑)
でもでもでも・・・・今の時点で騙されてるって事はやっぱ違うんかなあ・・・
いや、ハンググライダーで飛んでるあたり・・・・うーん(混乱)
続きー!!続きを是非ぃぃぃぃ←中毒か!!Σ(==;) byあっきー

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