コナン&金田一B〜第3の予告状〜(3)
作:Gahal様


3月27日午前9時前
コナン・蘭・小五郎の3人は東京駅についた。

コナン「蘭姉ちゃん!!おじさん!!早く早く、もう新幹線出ちゃうよ!!」
一足先にホームに着いたコナンが、上から階段の下にいる小五郎と蘭に声をかけた。
その直後、発車を告げるアナウンスが流れ始めた。
急いで階段を駆け上がって近くのドアに乗り込んだ直後にドアが閉まった。

蘭「な、なんとかまにあったね。」
コナン「うん」
小五郎「え〜と、おれたちの席は14号車か…」
コナン「じゃあもっと後ろの方だね」
小五郎「ああ」
そして、3人は車内を移動して14号車にたどり着いた。

小五郎「え〜と、12のABCだから…」
コナン「後ろの方だね…」
コナンが走っていった。
コナン「ん…と、あ、おじさん、蘭姉ちゃん、ここだよ!!」
その席のところで手を振ってよんだ。
そして3人はようやく席に座った。
小五郎「ふー、やっと座れたぜ。」
蘭「本当、あの電車すごく混んでたもんね。」
コナン「うん」

米花駅−東京駅間は、ラッシュ時間と重なったため、かなりの混雑だった。
しばらくして、14号車に5人連れが入ってきた。

はじめ「オッサン!!席どこ?」
剣持「ああ、11のABCと12のDEだ。」
はじめ「なんで離れてんだよ!!」
剣持「仕方ないだろ、今の時期はこんどるんだ。それに離れてるといっても斜めですぐ近くだ。
少しぐらいがまんしろ!!」

そして、5人がコナンたちの横を通ろうとしたとき、蘭が声をかけた。
蘭「美雪ちゃん、金田一君!!」
はじめ「え?」
美雪「あ、蘭ちゃん!!久しぶり!!」
蘭「こんなところで会うなんてすごい偶然!!」
美雪「本当ね」
蘭「こんにちは、フミちゃん。」
フミ「こんにちは、あれ?その子は?」
蘭「あ、紹介するね。この子はうちで預かってるコナン君。」
蘭「で、この人たちはまえ、あ、ほら、コナン君が東京ディズニーランドに行ってたときにトロピカルランドの事件で
知り合った、探偵の金田一はじめ君とその幼なじみの七瀬美雪ちゃん、
それに金田一君の親戚のフミちゃんとはじめ君と美雪ちゃんの後輩の佐木君。」
コナン「はじめまして。」

ああ、俺が殺人犯にされかかったあの事件のときトロピカルランドで知り合った…
と思いながらも初対面のふりをしてあいさつした。
(参照:狙われた名探偵)


小五郎「剣持警部殿!!」
剣持「ん?ああ、毛利君!!」
2人が堅苦しいあいさつをしている間にはじめは11のABCの席を回して後ろ向けにした。

蘭「ところで美雪ちゃんたちはどこにいくの?」
美雪「事件の依頼で大阪まで行くのよ。」
コナン「ふ〜ん、もしかすると行き先は同じかもしれないね。」
はじめ「え?」
コナン「怪盗紳士から2度も絵を守ったっていう名探偵って、お兄ちゃんのことでしょ?」
はじめ「あ、ああ…」
その後、小五郎と剣持の話で、行き先が同じであることが判明した。

そして…
剣持「実は、昨日、警視庁と大阪府警と友乃枝美術館に怪盗キッドとかいうやつからの予告状が届いたんだ。」
コナン・蘭・小五郎・はじめ「怪盗キッド!?」
4人が声をそろえていった。
小五郎「で、どんな予告状だったんですか?」
剣持「それがな、よくわからん内容でな…3月28日、黒き魔神の手より蒼き乙女を救いに参上する。
怪盗キッド…全く、分けがわからん!!」
コナン「(黒き魔神…蒼き乙女…フン、なるほどな…)」
コナンが声に出さずそう思った時、はじめが口を開いた。
はじめ「それって多分"怪盗紳士からエターナルブルーを取り戻す"って意味じゃないのかな?」
美雪・蘭「あ、きっとそうよ!!」
コナン「(つまり、俺たちが向かう先に、奴も現れるってことだ…楽しみだぜ、怪盗キッド!!)」


そして、新幹線が新大阪駅に到着した。

一行は、在来線→阪急線→能勢電鉄と乗り継いで、終点妙見口駅に到着した。
改札を出ると、そこには長いリムジンが止まっており、そのそばに大柳の姿もあった。

大柳「これはこれは、毛利さん、わざわざ遠いところ来て頂いて…ん?そちらは、たしか警視庁の
剣持さんとあの…(なんだ、やはり来おったのか…)」
剣持はぺこりと頭を下げた。
大柳「と、とりあえず、別荘の方に案内しますのでお乗りください。」
そして運転手を含め、10人が乗り込んだリムジンは発車した。

小五郎「ところで、さっき別荘へ向かうといっておられましたが、」
大柳「ああ、博物館は大阪市内にあるんです。まあ予告の日が明日の深夜なので、今日は別荘の方にお泊まりください。」
小五郎「はあ」
コナン「ねえ、別荘までは何分ぐらいかかるの?」
大柳「ああ、4時間ぐらいで着くと思うよ。」
コナン「4時間!!」
大柳「ああ、暇だったらテレビでも見ていてください。」
小五郎「はあ」
リムジンはさらに山奥へと進んでいった。


同じ頃…
木々が生い茂る山奥にある廃屋に誰かが入っていった。

その廃屋は3メートル四方ぐらいの小さな小屋で、人が住まなくなってからもう100年あまり経とうとしていた。
その人物は小屋に入ると、天井から下がっている鎖をひいた。
すると、奥の壁の一部が持ち上がり、中からエレベーターが出てきた。
その人物はエレベーターに乗り込んで地下へと降りていった。
その小屋の地下には地下室があった。
といっても、あるのは大きなモニターと操作パネルだけだった。
その人物が操作パネルを操作すると、画面がついた。
モニターには

Input your number
Code:
と表示されていた。

その人物は自分のコードナンバーを入力した。
0717…

すると画面に人影が映し出された。
0717「お呼びでしょうか、ボス!?」
するとボスと呼ばれたその人影から返事が来た。
ボス「貴様!!一体今まで何をやっていたのだ!!」
0717「は?」
ボス「怪盗紳士や怪盗キッドの予告状のことを知らぬわけではなかろう。」
0717「ええ、知っていますが。」
ボス「だから何をやっていたのか聞いておるのだ!!貴様は、エターナルブルーの秘密を探るために組織がよこした
工作員ではないか。しかしどうだ。貴様が潜入してからすでに1年、何の成果も無い。
しかもコソドロから予告状がくる始末。」
0717「お言葉ですが…エターナルブルーは以前調査した結果、パンドラではないことが判明いたしました。
しかし、何らかの秘密があることは間違いありません。その点につきましては現在調査中です。
それに今回の予告状のことにしてもかえって好都合なのです。」

ボス「どういうことだ?」
0717「これまでなら、エターナルブルーを盗み出して調べるということは、いくら大柳の親族に変装しているといっても。
セキュリティの問題で不可能でした。しかし、怪盗紳士と怪盗キッドから予告が届いた今なら、
奴らがあのセキュリティをかいくぐって盗み出してくれたところを横取りすればいいのです。」
ボス「なるほどな。ではここで1つ指令を付け加えさせてもらう。」
0717「新たな指令ですか。」
ボス「そうだ。新たな指令とは、怪盗キッド抹殺だ。」
0717「キッドをですか…」
ボス「そうだ。奴は何かと我らの邪魔をしていて目障りなのだ。
エターナルブルーを奪った後、すぐに奴を、怪盗キッドを消すのだ!!」
0717「はっ!!」
その後すぐモニターからボスの姿は消えた。

0717は、大好きなセブンマイルドを一服しながら帰っていった。大柳家の親族として…。



数時間後…
コナンたちを乗せたリムジンがやっとその別荘に到着しようとしていた。
大柳「あれが私の別荘でございます。」
その別荘とは、湖のほとりに立つ古い洋館だった。


第4章へ続く

あとがき
3章完成!!これでプロローグは終わりです。
これですべてのキャラが出そろった!! というのは嘘で、まだ4章でも登場します。
4章からは事件編がスタート


Gahal様の第3の予告状第3話
怪盗キッドに抹殺指令?????キッドが目障り???てことはキッド関連の敵???
はじめちゃんとコナンの共同推理になるんかな???
スケールのでっかい話にわくわくもんやで♪・・・・・平次は?(涙) byあっきー

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