コナン&金田一B〜第3の予告状〜(5)
作:Gahal様


コナン達は、晃龍神社で行われる春祭りにいくため、ゆきの案内のもと、歩き出した。

ゆき「ねえ、金田一君だったっけ、君、名探偵のお孫さんなんですってね。」
はじめ「ええ、一応」
佐木「いえ、それだけじゃなく、この金田一先輩自身も名探偵なんです!!」
ゆき「へ〜え、じゃあ君なら解けるかな…」
蘭「解けるって何がですか?」
ゆき「実はこのあたりにはある暗号のようなものが伝わっているのよ。」
コナン「暗号?」
ゆき「いつから伝わっているか、詳しいことはわからないんだけど…」
はじめ「どんな暗号なんすか?」
ゆき「『双生児が玉子からかえる月、命の素が無くなりし時、悪魔の巣にてその力を示せ。
さすれば至福への道、拓かれん』というものなんだけど…」
はじめ「う〜ん…」
コナン「…」
ゆき「やっぱり、意味なんて無いのかもね」

そのとき
0717は金田一に銃口を向けた。

その気配にコナンが気づいた。
コナン「!?これは?殺気!!」
コナンはあたりを見回した。そして、物陰から銃をはじめに向けている人影を見つけた。
コナン「危ない!!」
コナンははじめに体当たりした。
はじめ「わっ!!」
バランスを崩したはじめはよろめいた。

その直後
ドン!!

弾丸ははじめの顔のすぐ横をかすめて通っていった。
コナンは着地と同時にその人物がいた方向を見た。
その人物は走り去っていった。

コナン「逃がすか!!」
コナンはあとを追っていった。
蘭「あ、コナン君!!」
蘭もあとを追っていった。

一方、はじめは…
地面に着弾した弾丸を穿り出していた。
そして、弾が出てきたので、はじめは立ち上がっていった。
はじめ「よし、俺も追うぞ!!」
美雪・フミ「うん!!」
はじめ「待った!!美雪とフミはこの弾をオッサンに届けてくれ!!」
フミ「え〜っ、いやだよ!!私もお祭り行きたいのに!!」
はじめ「バカ!!そんなこといってる場合か!!」

結局全員で追いかけることになった。

一番に追いかけていったコナンだったが、やはり子供の足では追いつけず、引き離されてしまった。
コナン「くそっ!!見失ったか…」
コナンはいつのまにか古い小さな建物のそばに来ていた。
コナン「ん?この建物はなんだ?」
下の方は何かにぎやかだった。

その時、蘭の声が聞こえた。
蘭「コナン君!!」
コナン「あ、蘭ねえちゃん!!」
蘭「もう、また勝手なことして…危ないじゃないの。」
コナン「ご、ごめんなさい」
そこに、遅れてきたはじめ達も合流した。
ゆき「コナン君!!蘭さんも大丈夫?」
蘭「ええ」
はじめ「で、犯人は?」
コナン「見失っちゃった。それより、ここどこなの?」
ゆき「ここは笙瑠寺っていうお寺よ。で、下に見えてるのがお祭りやってる晃龍神社よ。」
はじめ「とにかく、別荘まで帰るんだ。早くこの弾丸をオッサンに届けないと…」

そして、はじめ達は晃龍神社に寄らずに別荘へと帰ることになった。

楓の間に戻ったはじめ達は剣持と小五郎にそのことを説明し、剣持に例の弾丸を渡した。
小五郎「そんなことが…で、怪我は無いのか?」
蘭「うん。コナン君のおかげでみんな大丈夫よ。」
剣持「よし、この弾は大阪府警への連絡ついでに鑑識にもって行く。」
小五郎「警部殿!!私もお供します。」
剣持「いや、美術館に行くため、まもなく出発するはずだ。君はそっちにいってくれ。護衛もかねてな。」
小五郎「…わかりました。」
剣持は弾丸を持って、タクシーで行ってしまった。

小五郎「しかし、誰が何のためにお前たちを襲ったのか…さっぱり見当がつかん。」
コナン「…でも、狙われていたのははじめ兄ちゃんみたいだったよ。」
小五郎「本当なのか…」
はじめ「ああ。」
小五郎「となると、理由は1つ。怪盗紳士か…」
はじめ「でも、あの怪盗紳士が俺を殺そうとするなんて考えられない。」
小五郎「しかしなあ…」
コナン「…」


4時間後…

小五郎一行は友乃枝美術館大阪分館にようやく到着した。
現在時間午後7時
とりあえず、小五郎たちは美術館に入ることにした。

美術館に入ると、博満と2人の男性が出迎えた。
博満「いやー、お疲れでしょう、毛利さん。予告の時間まで間がありますので、とりあえず夕食に行きましょうか。
おっとその前に紹介します。息子の貴博と良博です。」
まず、長身の男性があいさつした。
貴博「はじめまして。長男の貴博です。一応東京本館の館長をしてます。よろしく」
次にその隣りの背が低く太った男性がタバコを吸いながら自己紹介を始めた。
良博「次男の良博です。ここ、大阪分館の館長です。よろしくお願いします。」

小五郎「早速ですが、問題のエターナルブルーを見せてもらえますか?」
良博「ええ。どうぞ、こちらです。」

小五郎たちは、大柳家の4人につれられ、美術館最上階である7階の特殊金庫の前に案内された。
そこへ上がる階段・エレベーター前には警官がたくさん配置されていた。
そしてエレベーターは7階に到着した。
一行はさらに7階の突き当りまで行った。
そこには…
中森「よし、あと正面玄関に2名、裏口に4名、窓1つに3名ずつ配置させろ!!」
部下「ハッ!!」

博満「警部さん。」
中森「あ、オーナー。どうかされましたか?」
博満「紹介します。こちら名探偵の…」
中森「知ってますよ。」
小五郎「ほー、この中にエターナルブルーがあるんすね。」
貴博「ええ。」
中森「大丈夫です。あのコソドロは必ずこの私が逮捕して見せますよ!!」

そして午後8時55分、予告の時間まであと5分になった。
小五郎・はじめ・美雪・佐木・フミ・コナン・蘭・中森とその部下は金庫の前にいた。
大柳家の人たちはその時どこかに消えていた。
そのとき…

ドン!!

下の方で銃声がした。
中森「なんだ!!どうした!?」
部下「銃声です。あっ、5階で銃声です。」
中森「よし、お前たちすぐに行って確認して来るんだ。」
部下「ハッ!!」

中森「全く、どうなっとるんだ?」

そして時間は午後9時をまわった。
そのとき

ドン!!

こんどは金庫の中から銃声が聞こえた。

中森「何!?」
コナン「まさか」
はじめ「来たのか!?」
中森「おい、すぐに金庫を開けろ!!」

ぎぃぃぃぃぃぃっ

警官の手によって金庫が開かれた。
そして、コナン達の目にはその光景が飛び込んできた。

金庫の中には黒のレオタードを着た女性が血まみれで倒れていた。
そして、エターナルブルーがあったところには、宝石のかわりにメッセージカードが残されていた。

エターナルブルーはいただいた
怪盗キッド



6章へつづく

あとがき
やっと怪盗紳士と怪盗キッドが登場!!でも…
それにあと3人は(4章のあとがきであと6人登場と書いたが、3人しか出てない。)
いつ、だれが出てくるか、それはあとのお楽しみ。

Gahal様の第3の予告状第5話
い゙!!!血まみれの女性???キッドの予告状???
はたして犯人は出てきたのか??次号乞ご期待!(笑)
あとの3人の中に平次がきっと居るに違いない!!(願望)
じゃあと二人は??(爆)byあっきー

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