コナン&金田一B〜第3の予告状〜(7)
作:Gahal様



再び大柳家の別荘を訪れたコナン達を出迎えたのはゆきだった。

ゆき「あらみなさん、どうされたんですか?もうお帰りになったはずじゃあ…」
小五郎「どうもすみません。盗まれたエターナルブルーのことで2,3聞きたいことがありまして。」
ゆき「ええ、かまわないですけど…そちらの方々は?」
大滝「申し遅れました。私、大阪府警本部の大滝警部いうもんです。よろしゅうおねがいします。」
平次「俺は服部 平次。そんでこっちが幼なじみの遠山和葉です。」
ゆき「服部平次って…え?もしかして西の名探偵の服部君?」
平次「そうやけど…」
ゆき「キャーッ感激!まさか本物の服部君に会えるなんて!!」
ゆきは、思わず平次の手をとり、握っていた。
それをみた和葉は、おもわずその手をはじいていた。
そして2人の間に割り込み、怒りながら自己紹介をした。
和葉「平次の幼なじみの遠山 和葉です。よろしく!!(怒)」
ゆき「よ、よろしく」
平次「何怒っとんのや、和葉?」
和葉「べ、別に!!」
ゆき「そういえば、剣持警部はどうなさったんですか?」
はじめ「ああ、事件が起こったとかで東京に帰ったんですよ。」
小五郎「それが、何か?」
ゆき「いえ…実は、父も良博兄さんも貴博兄さんもまだ帰ってこないんです。」
小五郎「帰ってない、というと…もしかして昨日から帰っていないってことですか?」
ゆき「ええ…昨日3人とも私より先に帰っていったはずなんですが…。」
そのとき、家の奥のほうから誰かがゆきを呼ぶ声が聞こえた。

西沢「どうしたのゆきちゃん?…何で警察の人が?」
といいながら、西沢が奥から出てきた。
小五郎「西沢さん、どうしてここに?」
ゆき「一人では心細いから私が呼んだんです。」
西沢「それより、そんなところではなんですからどうぞお上がりください。」
小五郎「はあ…」
一行は西沢に案内され、応接間へと移動した。

ゆき「で、聞きたいことというのは…」
コナン「あのね、"双生児が玉子からかえる月、命の素が無くなりし時、悪魔の巣にてその力を示せ。
さすれば至福への道、拓かれん"ていう暗号っていつからあるの?」
ゆき「ごめんなさい。私たち去年ここに来たばかりだからいつからあるものかわからないの。」
すると、代わりに西沢が答えた。

西沢「32年前だよ。」
コナン「それともう1つ、エターナルブルーの秘密って何か知らない?」
ゆき「ごめんなさい。わからないの。うちがあれを買い取ったのも1年前だから。」
コナン「そっか…」
ゆき「そうだ!!柳葉村図書館にならうちで買い取る前のエターナルブルーの情報があるはずよ。」
コナン「じゃあ案内してくれる?」
ゆき「いいわよ」
小五郎「くっだらねえ、俺は行かねえぞ。」
平次「ほんなら、このボウズと俺がいくわ。」
はじめ「俺も行く。」
フミ「私も!!」
西沢「じゃあ僕が送ってあげるよ。」

5人は西沢の車にてその図書館前まで送ってもらった。
ゆき「ありがとう徹君。で、もうかえるの?」
西沢「ああ。毛利さんや大滝さんたちがきてくださったんだ。もう僕がいる必要も凪いだろ。じゃあまた明日。」
ゆき「ええ、また明日ね」
西沢はそのまま車で走り去っていった。

ゆきの案内のもと、平次とはじめとフミとコナンは郷土資料のコーナーに着いた。
平次「ほんなら、調べよか。」
はじめ「ああ。じゃあ俺はエターナルブルーについて調べるから、服部は32年前の出来事について調べてくれないか?」
平次「了解!!なあゆきさん。昔の新聞…縮刷版でもええねんけどどっかおいてへんの?」
ゆき「ええ、あるわ。こっちよ。」
平次はゆきに連れられて新聞と縮刷版のコーナーに移動した。

残ったフミははじめに訪ねた。
フミ「私もなんか手伝おっか?」
はじめ「あ〜?いらねえよ。お前はコナン君の面倒でも見てろ!!」
フミ「チェッ!!」
フミは仕方なくコナンの相手をしようとあたりを見回したが…コナンの姿は消えていた。

実はコナンはこの図書館の"あるもの"に興味を抱いて、それを調べようとしていた。
この図書館には大きな柱時計が1つあった。コナンはその柱時計が気になっていたのだ。

コナン「(やっぱり、変だよな…この時計)」
そのとき、ふいに誰かの怒鳴り声が聞こえた。
フミ「コラ!!」
コナンは驚いてふり返った。
コナン「な、何?」
フミ「も〜っ、だめでしょ、勝手に出歩いちゃ!!」
コナン「ご、ごめんなさい。」
フミ「まあいいけど、何でこんなところに来たのよ?」
コナン「あ、あの時計なんか変だな〜と思って。」
フミ「あの時計?」
その時計は止まっているわけではなかった。
ただ、現在3時30分なのだが、短針が3、長針が6をきっちり指していたのだ。
フミ「…確かに。3時30分だったら短針は3と4の間をさすはずだもんね。」
コナン「それに、針の中心のにエターナルブルーが丁度はまりそうな穴があるし」
フミ「本当だ!!」

そこに、一通り調べ終わった平次・はじめとゆきが来た。
ゆき「こんなところにいたの。捜したじゃない。」
コナン・フミ「ごめんなさい!!」
平次「それより、いろいろわかったで!!」
コナン「どんなことが?」
はじめ「エターナルブルーにまつわる暗号は"悪魔の巣にてその力を示せ。
さすれば至福への道、拓かれん"の部分だけは32年前以前からあったんだ。
でもなぜか32年前に"双生児が玉子からかえる月、命の素が無くなりし時"という部分が付け加えられたんだ。」
平次「そんで32年前に何かあったんちゃうか思て調べたら、こんな記事が見つかったんや」
そして、平次は32年前の新聞の縮刷版を広げて見せた。

コナン「これは…」
はじめ「そうか…あれは32年前に出来たんだ。ということは、あの暗号の意味は…。」
平次「時間はあんまりないっちゅうことやな。ま、とにかくいったん別荘にかえろか」

そして一行は別荘にもどった。
そして別荘に入ると、話し声が聞こえてきた。

そのときちょうど小五郎がたばこを吸おうとしていたところだった。
小五郎「どうですか一本?」
良博「ええ…ほう、エイトスターですか…わたしはセブンマイルドの方が好きなんですが…」
小五郎「すみません、自動販売機にこれしか売ってなかったんですよ。貴博さんはどうですか?一本?」
貴博「いや、私はタバコだめなんですよ。」

ゆき「兄さんたち、帰ってたの?」
貴博「ゆきか。いや〜すまんすまん、ちょっと2人で飲んでいて、ついさっき帰ったところなんだ。」
ゆき「もう、連絡ぐらいしてよね。それよりお父さんは?」
良博「え?まだ帰ってないのかい?」
ゆき「え?」
コナン「あれ?大滝警部はどうしたの?」
小五郎「ああ、お前たちが図書館に行ったすぐ後に携帯に電話が入って、大阪府警まで帰っていったよ。」
貴博「そうだ、コナン君、フミちゃん。これあげるよ。」
といって貴博はポケットからアメ玉を2つとりだして2人に渡した。

そのとき、ポケットから一緒に何かがおちた。
コナン・フミ「ありがとう。」
コナンは一応アメを受け取った後、ポケットから落ちたものを拾った。

コナン「これは…スポンジ?」
それは、直径7ミリくらい、長さ2センチくらいの円柱型のスポンジだった。

そのとき、大柳家の電話が鳴り響いた。
それは警察からのものだった。
ゆきはその電話を受けた後、気を失ってしまった。

その電話の内容とは…大柳 博満の死をしらせる電話だった。



8章につづく


あとがき
7章まで完成しました。
さて、どうやらコナン達は"双生児が玉子からかえる月、命の素が無くなりし時、悪魔の巣にてその力を示せ。
さすれば至福への道、拓かれん"という暗号が解けた模様です。
皆さんはわかりましたでしょうか?
ヒントは、ここ7章と4章にあります。

Gahal様の第3の予告状第7話
な・・・・とうとう犠牲者が出てしまった。いったい何が・・・Σ(=□=;)
まずその予告状が解けないと・・・・むむむ←カッ
みんなは解けたかな〜(うちはまだぁ(ToT;))byあっきー

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