コナン&金田一B〜第3の予告状〜(8)
作:Gahal様



3月31日午前9時

博満の遺体が司法解剖にまわされることがきまった。
大滝警部の電話によると、死因は腹部銃創からの失血死、死亡推定時刻は3月28日の午後8時から10時までの
間ということだった。
そしてそのライフルマークとはじめが撃たれた時のライフルマークが一致した。

ゆき「おとうさん…うっうっうっ」
貴博「ゆき…」
良博「まさか…こんなことになるなんて」
貴博「それにしても、一体誰が!!」
はじめ「大滝警部の話によると、犯人は俺を狙った奴と同じやつということになるんですが…」
平次「いまはそれが誰なんかはまだわからへん状態や。ま、でもあの暗号から、そいつが次に現れる場所と時間は
分かるねんけど…」
貴博「え?あの暗号が解けたのかい?」
はじめ「ええ、まず"双生児が玉子からかえる月"の部分ですけど…玉子っていう漢字玉の子って書く漢字と
もう1つありますよね?」
良博「ああ卵ってやつか。」
はじめ「それを紙にでも書いてください。」
良博「ああ」
良博は近くにあった紙に"卵"と書いた。

はじめ「で、"双生児が卵からかえる"の意味は…」
良博「どういう意味だ?」
はじめ「その"卵"っていう漢字をよく見てください。双子の部分があるでしょ?」
良博「そうか!!双子っていうのはもしかして"卵"に2つある点のことか?」
はじめ「そう。そして、"卵"から2つの点をとると?」
良博「"卯"、卯月…そうか、4月か!!」
平次「で、次に出てくる"命の素が無くなりし時"の命の素っちゅうんは水や」
貴博「水がなくなるって…まてよ、4月…そうか、4月1日のダム放水か!!」

コナン「で、次の"悪魔の巣にてその力を示せ"の部分の悪魔は龍、龍の巣で棲龍洞窟。
その力はおそらくエターナルブルーのこと。そして、至福への道というのはおそらく宝か何かのこと。
つまり、この暗号は、"4月1日のダム放水によって姿をあらわす棲龍洞窟でエターナルブルーを使えば
宝が手に入る"という意味です。でも肝心の…エターナルブルーをどう使えばいいのかはまだ…ん?」

このときコナンは思いっきり工藤新一の口調でしゃべってしまっていたので、周りは唖然となって固まってしまっていた。

コナン「(や、やべっ)だ、だよね?平次兄ちゃん?」
あわてて子どものふりをしたコナンに慌てながらも平次はあわせてくれた。
平次「あ、ああ、そうや」
はじめ「そういうわけで、エターナルブルーを盗んだ奴は4月1日に必ず棲龍洞窟に現れるってわけです。」
貴博「な、なるほど!!いや〜さすが名探偵のお孫さんだ!!」
良博「本当に!!」
そのとき、2階から、顔色の優れないゆきが下りてきた。

ゆき「やめてください。こんなときに…エターナルブルーなんてもういいんです!!だから…」
はじめ「ゆきさん。エターナルブルーを取り戻すかどうかは後で考えればいいんです。
でも、博満さんを殺した犯人を突き止めるチャンスは他に無いんです。」
ゆき「見つけてくださるの?父を殺した犯人を…」
はじめ「ええ、必ず捕まえて見せます。ジッちゃんの名にかけて!!」
ゆき「…ありがとうございます。」
ゆきは泣きながら自分の部屋へと戻っていった。

はじめや美雪、蘭たちも部屋に戻り、ロビーには平次とコナンの2人が残った。
平次「さてと…残ってる謎の整理でもしよか」
コナン「ああ。まず、襲われた金田一のことだけど…あいつが襲われた理由は、多分金庫のセキュリティなんだ。」
平次「セキュリティ?」
コナン「あの金庫のセキュリティはちょっとやそっとで破れるものではなかった。」
平次「なるほど。つまり、そいつは金庫から自力でエターナルブルーを盗み出すことが出来んかったんやな。それでキッドか怪盗紳士が盗み出したものを横取りしよ思とったんやな」
コナン「そう。だからそれを邪魔する探偵だから金田一は狙われたんだ。」
平次「ひどい話やな」
コナン「キッドが撃たれたのはまさしく横取りされたんだ。でも…」
平次「怪盗紳士と博満さんが撃たれた理由がわからんのやろ?」
コナン「ああ。博満さんはおそらく犯人の正体を見てしまったってとこだろうけど、怪盗紳士を撃つ理由がまったくねえんだよ。」
平次「まあ、明日になれば分かるやろ。」
コナン「ああ…」
しかし、コナンはまだ浮かない顔をしていた。

平次「何や?ボーっとして?」
コナン「なんか…」
平次「ん?」
コナン「なんか違和感があるんだよな…あの人たち」
はじめ「やっぱし?おれも何か変だなーとか思ってさ。」
いつのまにかはじめがいた。

平次「な、なんや?部屋に戻ったんとちゃうんか?」
はじめ「そう思ったんだけど、やっぱ気になってさ…それより…」
コナン「ん?」
はじめ「おまえすごいじゃん?」
コナン「僕?」
はじめ「ああ。小学生なのにあの暗号を簡単に解いて。」
コナン「そ、そんな、偶然だよ。」

そのころ0717は、自分の部屋で翌日のことを考えていた。
0717「なるほど、名探偵というのは嘘ではなかったようだ…なにしろあの暗号をいとも簡単に解いてくれたのだから…
感謝せねばな。いよいよ明日、エターナルブルーの秘密が明らかになるのか…楽しみだ…
フッ、やはりこんな時は血の宴が一番だな。そうだ、明日あの探偵君たちを血祭りに上げてやろう。
なにしろあの時は失敗したからな。…フッフッフッ、楽しみだ!!」

0717は銃の手入れをしながらウズウズしていた。
くわえているタバコの灰が落ちかけているのも忘れて…

はじめ「?(この子、何か初めて会ったような気がしないんだよな…以前にもどっかであったような…なんでだろう?)」
美雪「はじめちゃん?どこ?」
なかなかもどってこないはじめを心配して美雪が捜しにやってきた。

美雪「あ、はじめちゃん。もう、勝手にいなくなって!!心配したじゃない!!」
はじめ「わりいわりい。じゃあ俺もう部屋に戻るから…って同じ部屋だっけ」
平次「ああ、俺らはもうちょっと散歩してから帰るから。」
そしてはじめと美雪は先に部屋に戻り、再び、平次とコナンの2人だけになった。

その日の夕方、
大滝からの電話が入った。
その電話によれば、博満が殺された現場で犯人のものらしき遺留品が見つかったというのである。
大滝「落ちてたんは、タバコの吸殻やけどな。フィルターがちぎられてる以外は変なとこは無かった。」

同じ頃、はじめは外を散歩していた。
はじめ「いよいよ明日か…。」

するとその前に、1台のトラックがやってきた。
はじめ「なんだ?」
そのトラックには見慣れたマークがついていた。
シルクハットとヒゲという…

はじめ「怪盗紳士!!」



9章へつづく


あとがき
怪盗紳士再登場!!
9章ではいよいよ棲龍洞窟に潜入!!
お楽しみに

Gahal様の第3の予告状第8話
おおお謎が解けていく〜(それに平次の出番も多いィィィ(*^▽^*)へらっ)←待て
それにしてもさすが名探偵・・・・コナンも平次もはじめもあっさり謎を解いて
しまうし・・・・・それにしても気になるのが0717・・・
(この数字にもなんか意味があるはずや!・・・・たぶん・・)
そして再び復活怪盗紳士!!!楽しみ〜 byあっきー

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