コナン＆金田一B〜第３の予告状〜(9)
作:Gahal様
はじめ「怪盗紳士!!」
怪盗紳士「ご名答」
はじめ「何なんだよ一体？」
怪盗紳士「君に渡したいものがあってね。」
はじめ「渡したいもの？」
怪盗紳士「ええ。これよ。」
はじめ「なんだこれ？」
それは細いガラスの管だった。太さ３ミリ、長さ５センチといったところだった。
怪盗紳士「私を撃った犯人が残していったものよ。」
はじめ「犯人が？」
怪盗紳士「ええ。それと、私が撃たれた時の銃弾は大阪府警に送っておいたわ。
結果は警部さんにでも聞いてね。じゃあね」
はじめ「おい、ちょっとまてよ!!」
怪盗紳士はそのまま走り去っていった。
そして、４月１日になり、蒼柳湖下流のダムが開かれ、放水が始まった。
徐々に水位は下がり、正午には棲龍洞窟がぽっかりとその姿を現した。
ゆき・小五郎・コナン・はじめ・平次・蘭・美雪・和葉・フミ・佐木の１０人は、湖のほとりで話し合っていた。
小五郎が借りてきたのは小さなモーターボート１艘だけだった。
とうてい全員乗ることは出来ないので、誰が行くか話し合っていたのである。
小五郎「よし、女子供を除くと行くのはやっぱり俺と服部と金田一ってことだな。」
しかしそのときだった。
誰かが彼らをめがけて銃撃してきたのだ。
ドン
その弾丸は小五郎のわき腹をかすめ、小五郎はその場に倒れた。
和葉「キャーッ」
蘭「お父さん、しっかり、お父さん!!」
はじめ「動いちゃだめだ!!」
その時、１艘のモーターボートが棲龍洞窟めがけて突っ走っていった。
それを見て、平次とコナンがモーターボートで追いかけていった。
はじめ「おい!!」
小五郎「ま、待て!!」
しかし、平次とコナンは行ってしまった。
ドンドンドン
前を行くボートの男は平次たちめがけてかまわず撃ってきた。
その弾丸はボートのそばをかすめ、水面を立ち上らせていた。
コナン「逃がすか!!」
しかし、その男は一足早く棲龍洞窟に到着し、その中に入っていった。
0717「よーし、これで宝は俺のものだ!!」
0717はそのまま洞窟の奥へと走っていった。
0717「ついてきたボーヤたち、どうしようか？やはり血祭りに上げてやるか。」
洞窟を走る0717の目の前に大きな岩の壁が立ちはだかった。
その岩にはくぼみがついていた。
0717はそのくぼみにエターナルブルーをはめ込んだ。
すると、大きな岩は左右に開き、そこに道が出来た。
0717はその中に足を踏み入れた。
0717「な、何なんだ、これは!!」
0717はそこをしばらく歩いていた。
0717「こ、これはまさか…確かにすげー宝だ。俺には何の意味もねえが!!」
ほぼ同時に平次とコナンが洞窟に到着した。
平次「気ぃぬくなよ、工藤」
コナン「ああ、わかってる」
コナン達はその洞窟をしばらく走っていると、あるものが壁に埋まっているのを見つけた。
コナン「おい、これ」
平次「これは…おそらくエターナルブルーやな。」
平次はそれをくぼみからはずそうと引っ張った。
平次「ふんぬぬぬ…あかん、抜けへん」
コナン「ん？これは…また吸殻だ、それもフィルターの無い、まてよ…あっ」
平次「何や？どうした？」
コナン「なるほど、そういうことだったのか…犯人はあの人にまちがいない!!」
そのころ、湖の反対側では…
救急車が到着し、小五郎の搬送作業が始まっていた。
そのとき、はじめの携帯に電話がかかってきた。
はじめ「もしもし…あ、オッサン!!」
剣持「ああ、今大阪府警にきとるんだが…怪盗紳士から届いた銃弾の鑑定が終わった。」
はじめ「で。どうだった？」
剣持「お前が撃たれた弾のライフルマークと、この怪盗紳士が撃たれた弾丸のライフルマークなんだが…」
はじめ「え、なんだって？本当か、オッサン？」
剣持「あ、ああ…」
そのとき、はじめがポケットから携帯を取り出したときにいっしょに落としたものを、ゆきが拾ってくれた。
ゆき「金田一君、これ、落としたわよ。」
美雪「はじめちゃん、なんなのこれ？」
はじめ「ああ、怪盗紳士が撃たれたときに犯人が落としていったものらしい。」
ゆき「こ、これって…うん、間違いない、これ、パスツールピペットよ。」
はじめ「パスツールピペット？てこれ、何に使うんですか？」
ゆき「これはね…」
はじめ「そうか…あの時感じた違和感の正体、このパスツールピペット、そしてあのときのありえない言動…」
美雪「はじめちゃん、もしかして…」
はじめ「ああ、謎はすべてとけた!!」
１０章へつづく
あとがき
犯人の正体、わかりましたか？
次回は解決編
Gahal様の第3の予告状第9話 がびーんっ解けてなーい(爆)というかパスツールピペットって何??? ガラス管???はじめは謎が解けた。コナンも洞窟で何かを見つけた!!! いよいよ解決編だぁっ〜君は犯人の正体わかったかな〜??? ひょっとして(Yさん?)←おいおい byあっきー