A storm is suddenly.

第4章 月夜


 

 

三人は入って行こうとした。

すると、ヴェノスが止めた。扉の横に行って、こう言った。

ヴェノス「人工人間プログラムXG‐001とその仲間。通せ。」

『ピコピコ…ハイ、ワカリマシタ。』

扉が開いて、三人は中に入った。

中に入ると扉はしまった。

新一「人工人間プログラム?」

ヴェノス「俺が作られたそのプログラムだよ。」

ヴェノスは進んでいった。そして立ち止まった。

ヴェノス「…念には念を入れよう…。あそこの黒衣。」

そう、ヴェノスはもともと黒衣のスーツだが、蘭と新一は黒衣ではない。

蘭と新一は急いで着替えて、また進み始めた。

新一「どこへ向かうんだ?」

ヴェノス「まずは、電気室。そこの電気の元を、全て破壊する。」

新一「でも、それじゃ見えなくなるんじゃ…。」

ヴェノス「…これをつけろ。後でな。俺は暗闇でも見えるんで、いらないよ。」

蘭「スコープ?」

ヴェノス「ああ…細かい事は気にするな。」

進んでいくと、黒衣の男達に出会った。

 

黒衣A「おい、お前ら…誰だ。」

ヴェノス「XG‐001だ。不審に思うか?」

黒衣B「…001、逃げ出したんじゃ…。」

黒衣C「殺すか…?」

A「そうする他無いだろう?ジンに殺されちまうよ。」

黒衣の男達はかかってきた。

新一は銃で発砲した。

ドォン…バキッ!!男一人の銃を吹き飛ばした。

ヴェノス「…漆黒…その黒さを我能力よって、貴様らの肉体を滅ぼす。…消えろ。」

すると、男達に漆黒の光が流れ込み、引いたと思うと…なくなっていた。

全て、跡形も無く居なくなっていた。

ヴェノス「…それほど力もないみたいだな…。落ちたものだ。行こう。電気室はすぐそこだ。」

 

〜電気室〜

電気室は窓張りだった。

窓の向こうには、真っ青な月が美しく輝いていた。

額の文様が光りだす。

ヴェノス「月光。光り輝くその癒し反面冷たい脆い力を、我前に差し出し、この機械全てを破壊せよ。」

シュウッ…バキイィィッ!!!!!!

全ての電気が消えた…。

ヴェノス「つけたか?」

新一と蘭は、スコープをつけた。

スコープごしに見ると、まるで光があったかのようにそのままにくっきり映し出す。

ヴェノス「じゃあ…次は最上階だな。」

 

そのころ、残った人たちは…?

 

平次「っしゃ。これで終わりや。」

志保「…連絡とって見る?トランシーバー渡しといたの。」

志保はトランシーバーを差し出して、連絡を取った。

ヴェノス「志保さんか?連絡終わったみたいだな…。こっちは電気室を壊した。

最上階は違う電気室だけど…。これから最上階に向かうつもりだよ。ちなみに今10階。」

志保「最上階まであと190階ね。私たちもそっちに向かうから。今どこに居るの?」

ヴェノス「…君のいた、実験室。」

志保「!!…分かったわ。新一君たちはどう?」

ヴェノス「ん、元気だよ。恋愛モードだから俺、威圧感感じるけど…。ちょっと待っていてね。」

 

しばらくすると、怒鳴り声が聞こえた。

ヴェノス「貴様ら静かにしねえとぶっ殺すぞ!!!!事の重大さが分からねぇのか…?

何階言わせたら分かるんだ、この、バカップルめがあああああっ!!!!!」

後ろで聞こえた愛の話が途絶えた。

そして和葉と平次が、ゾクゾクとしている…。

ヴェノス「ゴメンゴメン。じゃあ、俺らはここで待っているから、急いでね」。こっちはバリアー張っている。

あまり疲れる心配は無いけど…OK?」

志保「わかったわ。じゃあ…先に行かないでよ。絶対。約束してよね。お願い…。」

ヴェノス「…ああ。大丈夫だよ志保。」

志保「じゃあ…。」

プツッ。

甘いムードの後、後ろのカップル(平次と和葉)はにんまりしながら志保を見た。

志保「…愛しているね…と、いいたそうね。ま…その通りだけど。」

 

一方そちら。

新一「最後が甘いムードでしたねー。ヴェノス君♪」

蘭「志保ちゃんも、なんかかわいかった〜。」

ヴェノス「…愛し合っているから♪」

はんなりと言ってしまったので二人は驚きながら待っている。
 
続く

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