しばらくした。志保達ははまだ来ない。
そして平次と和葉が来た…が。
平次「あの姉ちゃんまだ扉のところに居るんや!!!つかまってしまうから入れへんて!!!」
ヴェノス「行ってくる。」
ヴェノスは窓を開けた、飛び降りようとしたそのとき。
新一が後ろからかぶせたそれは、黒衣の騎士の演技に使った仮面だった。
ヴェノス「…なんだこれ?」
新一「あとこれもな。」
そして演技のマント…。ヴェノスは不思議なばかりだ。
蘭「何でそんなもの持っているの?」
新一「持ってきた。」
ヴェノス「じゃあ、行ってくる。」
脱いだ仮面をがぶって飛び降りた。
志保「嫌!!!離して…。」
組織一員1「てめえを連れてくれば、ジンの兄貴にほめられるぜ。」
2「その通り。さっさと来い!!!」
案の定、志保は襲われていた。そして引っ張られたそのとき!!!
「貴様…俺の女によくも手を出してくれたな。ただじゃおかない…全員ぶっ殺す!!!」
志保「ヴェノス…さん…。」
ヴェノス「やあ、志保。俺が呼び捨てなのに、君がさんをつけるのはよそう。さーて、どう料理しようか。」
仮面の模様がきらりと光る。ヒュォッ!!!
一瞬だった。ヴェノスは一瞬で志保を助け出してお姫様抱っこの状態で抱えた。
ヴェノス「…じゃあ、皆さん Good luck♪」
シュッ…。組織の一員の前から消えていった…。
新一「うまくいったかね…。」
蘭「さぁ…。」
離しているそのとき!!!
ガシュッ!!!スタン…。
窓から飛び込んできた黒衣の騎士。そして抱えられているお姫様のご登場である。
お姫様の志保は、騎士のヴェノスの肩をつかんで顔をうずめていた。
仮面からはみ出す口は、優しくにっこり笑っていた…。
後ろには月が光っている。まさに騎士とお姫様。
ヴェノス「志保、大丈夫かな?」
志保「ええ…。」
綺麗な服をまとった志保がすっと降りた。
志保「さて、行きましょうか。ここには続くエレベーターがあるはずよ。」
ヴェノス「これ脱いで良いよな。」
志保とヴェノス意外「ダメ(や)!」
ヴェノス「…作戦終わった後、必ず殺す。所で志保、この薬って何分持つの?」
志保「大丈夫、この薬は普通の解毒剤よ。飲んで。」
志保が差し出した液体は黄色かった。新一、志保、ヴェノスはそれを飲み干した。
そして、ヴェノスたちは急いでエレベーターのところに向かった。
そして、エレベーターの前。
ヴェノス「…XG‐001と、仲間。最上階へ向かう。開けろ。」
ウイーン。コレヨリ、サイジョウカイヘムカイマス。
皆は最上階へのエレベーターに乗り込んだ。
その頃、最上階では。
ジン「何、XG‐001、シェリー、工藤新一と他三人が…?」
「申し訳ありません。関西人らしき男に真剣でぶちのめされてしまい、同じく女に投げ飛ばされ…。
工藤新一の恋人らしき女は、片っ端から蹴りを入れられて、工藤新一、シェリーは銃を持ち…。
001は、不思議な能力で…。残ったのは私一人で、早く貴方に伝えなければと…っ。」
ジン「そうか、ご苦労。ウォッカ、ベルモット。来たぞ。」
ウォッカ「一番厄介なのはXG‐001。アイツは力を出されてはもう、生き延びる事が不可能です。」
ベルモット「ええ、止める機械も無いし…。」
ジン「ああ、アイツをどうするか…だ。」
そのとき、ドッカアアアアン!!!!!!
平次が思いっきり蹴り飛ばしたドアが、窓にあたって下へ落ちていった。
平次「覚悟せーや!!!」